ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ83 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

まだデビュタントパーティーは終わっていないにもかかわらず、ドロシーが精霊の力を覚醒した出来事は帝都中に広がっていました。パーティーに出席した貴族たちは侍従たちに命じて、自分の家門にこの一大ニュースを伝えます。そして当然、皇宮で働く人々もこの話題でもちきりでした。「皇女様は?」皇室騎士団の騎士たちは噂を聞くとすぐにステファンのもとに駆けつけます。特別な警備体制があるデビュタントでは護衛騎士は必要ないので、彼は騎士団でドロシーの舞踏会が終わるまで待機していました。「宮殿もより大きな場所に移るように陛下が直接命じられたらしいぞ!」「運がいいなステファン卿。君の地位も確実に上がるだろうな!」「羨ましい、こんなことなら俺も皇女の護衛騎士に志願すればよかった!」騎士たちは羨ましそうにステファンに話しかけます。ドロシーの地位が上がればその専属騎士であるステファンの地位も上がるのは明白なことでした。ステファンは軽薄な彼らの様子に嫌悪感を抱きますが、これからは誰からも軽視されることなくもっと良い環境でドロシーが生活できることに安堵していました。


一方、デビュタントが終わり、ドロシーはイーサンと共に帰りの馬車に乗っていました。派手で賑やかだった会場の騒音が遠ざかり、車輪がガタガタと転がる音だけが聞こえます。落ち着いてパーティーでの出来事を整理すると、思考と感情が徐々に一箇所に向かっていきました。ドロシーはイーサンに、イーサンはドロシーに。それでも二人は長い間言葉を交わすことなく口を閉ざしています。イーサンは向かいに座ったドロシーを見ました。彼女は言いたい言葉を口の中にとどめているように、赤い唇を少し噛んだまま彼に視線を向けています。精霊についても、過去についても聞きたいことが多いのでしょう。しかし彼女は躊躇していました。イーサンはその理由を知っており、だからこそ彼女に話しかけることができず、二人だけの空間で沈黙していました。しかし結局は向き合わなければならないことです。「どうか楽に言ってください、皇女様。」するとドロシーの唇が重く開かれました。「…あなたのことが憎らしくて。」イーサンとの会話の中で過去を思い出し、1つずつ鮮明になった感情たち。イーサンもその話が出てくると思っていたからか、ただじっと彼女の恨みを受け入れました。「あなたがテオンの秘密を隠さなかったなら、あのような結末にはならなかったでしょう。」彼女がレイモンドを殺した時も、彼はテオンの秘密を知っていました。日々やつれていく彼の姿も、イーサンは心労のせいだと言いました。彼が生涯彼女を騙してきたという事実が、そしてそのせいで起こった全ての出来事が彼女を混乱させました。彼がテオンの秘密を隠さなかったら、過去の悲劇もなかったはずなのに。「…なぜ今来て正直に言ってくれたの?」ドロシーは恨みと同時に、彼が正直にテオンの真相を打ち明けたことに疑問を抱いていました。彼はその事実を永遠に秘密にしておくこともできたでしょう。あえて不利なことを率直に告白するような人ではないはずなのに。間違いを認め、それを正直に告白するイーサンの率直さはドロシーを当惑させました。イーサンは、恨みと同じくらい大きな疑問を持ったドロシーを見つめながら、静かに口を開きます。「皇女様がその罪の重さに押しつぶされて崩れていくのを近くで見ていましたから。」彼は罪悪感のあまり壊れていく彼女をまた見たくありませんでした。「皇女様の罪ではないということ、レイモンド皇太子殿下を殺したのも、テオン・フリードを殺したのも全部僕だということを知っていただきたかったのです。」イーサンは彼の罪を告白することで、ドロシーの罪悪感を和らげることを望みました。

彼は震えるドロテアの目を見ながら困ったように笑いました。あえて口に出すことはありませんでしたが、彼は今日がドロシーのそばにいることを許される最後の機会になるかもしれないことを知っていました。「昔と変わったのは、皇女様だけではありません。」ドロシーが皇帝としての生活に失敗したように、イーサンはドロシーに愛される人生に失敗しました。ドロシーがレイモンドを殺してテオンを失ったように、彼はテオンを殺してドロシーを失いました。それらを経て、今世ではドロシーが皇帝の人生を諦めたように、彼はドロシーの隣に立つ人生を諦めることができたのです。
「皇女様を生かすためには、テオン・フリードを生かさなければなりません。」彼が罪を告白することで、ドロシーはテオンを諦めずに済むようになることをイーサンは知っていました。闇の力に浸食されていくテオンに、今世のドロシーは光の力を分けることができます。「僕が差し上げた力で、皇女様はテオン・フリードをそばに置くことができるでしょう。」テオンは彼女を必要とし、また彼女を憎んで死ぬこともありません。そしてドロシーは今度こそ愛する人の隣で幸せに生きることができるでしょう。自分が与えられない笑顔をテオン・フリ ードは与えることができたから。ドロシーを生かすためには、イーサンは彼女を諦めるしかありません。だから、今日のデビュタントはイーサンに与えられた最後の時間でした。「パートナーに最も記憶に残る舞踏会をプレゼントしなければならないというのが私の信条です。」美しく着飾ったのも、ドロシーの記憶に残る最後の自分をできる限り良い姿にしたかったからです。「皇女様が精霊石で僕の力を借りることができる範囲内に最大限滞在するのでご心配なく。」彼女が精霊の力が必要な時はいつでも使えるように、イーサンはブロンテ夫婦に帝都に長く滞在することを話していました。皇帝や貴族たちの前でも、 あるいはテオンのためにも精霊が必要ならばドロシーはいつでも使うことができるでしょう。「ですから、今日だけは僕が皇女様を最後までエスコートすることをお許しください。」彼女を次にエスコートするのはテオンになるのだろうと苦い思いを抱えながらも、イーサンはいつものように美しく笑います。ドロシーはそんなイーサンを見つめました。もうドロシーは彼を憎むことができませんでした。

馬車が皇宮にたどり着きます。イーサンは馬車から降りてドロシーに手を差し出しました。彼女がしばらく動けずにいると、イーサンはいつものようにきれいに微笑みます。ドロシーは彼の手を握って馬車から降りました。イーサンの手が名残惜しむようにゆっくりと彼女から離れます。「おやすみなさい、皇女様。」ドロシーはイーサンに挨拶した後、コンベルタ宮に向かいます。まだイーサンが見守っているのだろうかと気になりましたが、彼女は振り返りませんでした。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ82 結末まで

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

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以下小説ネタバレ注意

閉鎖されていたパーティー会場の扉が再び開かれます。ドロシーとイーサンの再入場し、精霊の話題で賑やかだった会場が静寂に包まれました。デビュタント開始時も彼らの登場に会場が静かになりましたが、今の静寂はその時と雰囲気が全く違うものでした。好奇心や興味ではなく、ひどい緊張感。しかし、ドロシーとイーサンは相変わらず誰にも視線を与えずに先程まで彼らが立っていた隅に止まります。二人は互いに対話もせず、やや沈んだ表情で立っ ているだけでした。貴族たちは静かな二人に先に近づく勇気がなく、少し離れた場所から様子を窺っていました。その妙な緊張感を先に破って線を越えたのはネレウスでした。「精霊を扱えるのに、これまで隠してきたんですね。」彼はいつものように軽薄な笑いを浮かべます。「隠していたわけではありません。」「そうですか。本当に驚きましたよ。明るすぎて目が潰れそうでした。」彼が話すと、他の貴族も勇気を得たようで彼女に近づいてきます。「皇女様が精霊を扱えることを知らず、先程は失礼な発言をしました。」「皇女様が精霊を扱えないはずありませんよね! こうしてサプライズで人々を驚かせてくれるなんて素晴らしい!」ある人は自分が失礼になったことを謝罪したり、 ある人は露骨に担ぎ上げるような発言をしたりと様々です。ドロシーは手の平を返すように擦り寄ってくる貴族たちに呆れています。


「ドロシア皇女様を祝って乾杯しませんか?」ネレウスがドロシーを見つめ、貴族たちに尋ねると、みんなが少し離れた位置にいるレイモンドに目を向けました。皇女のために祝杯を上げても良いか許諾を求める目つきでした。人々はまるで約束でもしたかのようにレイモンドとドロシーの関係を 「対立」 と捉えているようでした。レイモンドはドロテアのために笑顔でグラスを掲げます。彼の許しに貴族たちが歓呼し、拍手をしました。騒々しい会場の中、イーサンは静かにドロシーを眺めます。人々はずっと彼女のためにお祝いの挨拶と賞賛を交わしましたが、彼女は口を閉ざしていました。
ドロシーが喧騒を抜けると、イーサンがケーキが乗った皿を差し出します。ポーが作ったケーキでした。「いつの間に持ってきたの?」「ケーキが会場に出てすぐに。果物とクリームがたくさん乗った部分にしましたよ。」自慢げに答えるイーサンにドロシーは笑みがこぼれ、緊張がわずかに解けたのを感じるのでした。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ81 結末まで

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

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以下小説ネタバレ注意

イーサンは彼の懇願を拒絶するドロシーを見て諦めたように笑います。「……きっと喜んでくれると…皇帝になりたいと言ってくれるだろうと思っていました。」回帰前はそうだったから。精霊の力を欲して苦しみ続ける彼女をずっとそばで見てきたから。イーサンは精霊の力を贈ることで彼の想いをドロシーに知ってほしいと願いました。しかし彼女は彼が準備した最高の贈り物さえも拒否しました。「僕がすることはいつもあなたの役に立たないことばかりですね。」イーサンは悔しそうに拳を握ります。今度こそは絶対に喜んでもらえるだろうと確信していた贈り物さえ彼女には必要のないものでした。僕は一体あなたに何を捧げればよかったのか。あなたのために何をしなければならなかったのか。考え込むイーサンにドロシーは精霊石を差し出します。彼が精霊石を自分に与えた理由を知っているので、ドロシーはこれを返すべきだと考えたのです。自分は彼の願いを聞くことができないから。ドロシーが精霊石を返そうとすると、イーサンは首を横に振りました。「必要な時が来るかもしれないので皇女様が持っていてください。」彼女のために見つけた石だったので、イーサンには不要なものでした。彼が捧げた無意味な努力の結晶。イーサンはそれ一つだけはどうか受け入れてほしいと願いました。いつか自分が子孫を残さずにこの世から消えれば、ルクスとの契約は精霊石の所有者である彼女に譲渡されるはずであり、ドロシーの血こそが偉大な精霊の源になるだろうと考えたのです。その時、デビューサークルの終わりを知らせる鐘の音が聞こえました。宴会の始まりです。何も無かったかのようにイーサンは明るく笑いました。「ケーキを楽しみにしていましたよね?会場に戻って食べにいきましょう!」

一方その頃、ドロシーと別れたレイモンドがデビュタントボールに戻ったとき、ジュリアが待っていたように彼に駆けつけました。「レイ!」「テオンは?」レイモンドは戻ってくるとすぐにテオンの状態を確かめます。デビューサークルの途中で行われた突然の消灯はテオンの精霊の力の暴走によるものでした。「もう大丈夫よ。さっき皇女様の精霊のおかげで解消したみたいだわ。」ジュリアはレイモンドを連れてテオンのいる場所に向かいます。テオンは舞踏会の片隅に置かれた古い椅子に疲れた表情で座っていました。「テオン、大丈夫?」「レイ、ごめんね。大きな騒ぎを起こしてしまって…。」「平気だよ。幸い、みんなそのことには関心もないみたいだ。」「そういえば皇女様は?あの精霊の力は本当に皇女様のものなの?」「うん、僕と陛下の力じゃなかったから。」「じゃあ…」「ドロシーの宮殿をより良い場所に移すことになったよ。おそらく使用人達も新たに選ぶことになるだろう。」レイモンドがテオンのそばに座って話します。


するとジュリアがテオンと気まずそうに目を合わせた後、レイモンドに尋ねます。「レイ、あなたは大丈夫なの?」「僕?何が?」「私は精霊の力についてよく分からないけど、皇女様の力、ものすごく強く見えたから。」その言葉にレイモンドは笑って答えます。「君たちが何を案じているかは分かるけど、何も心配いらないよ。」「皇女様は欲がない方だと思う?」「いや、それは分からない。」レイモンドは肩をすくめます。彼が知っているドロシーはいつも冷静で慎重でしたが、だからといって皇位に全く欲がないかと言えばそれでもないようでした。彼女はレイモンドの皇太子の座や父の話題になるといつも鋭敏に反応します。その上、様々な才能に溢れていたので、精霊の力さえあれば皇帝になっても全くおかしくはありません。「どうしてそんなに冷静でいられるの?」ジュリアは心配そうに尋ねます。「ドロシーが皇位に欲があるのかないのか分からなくても、自分の心はよくわかるから。」「あなたの心?」ジュリアが問いかけますが彼は明るく笑うだけでした。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ80 結末まで

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ドロシーが皇帝に会った後、すぐにレイモンドが駆けつけました。「すごく驚いたよ!」彼は笑いながらドロシーを抱きしめます。「僕は信じてたよ! 君にも精霊の力があるって! ドロシー、本当におめでとう!」彼は興奮した声で何度もドロテアを祝います。この力が彼には脅威になるかもしれないのに、どうして喜ぶことができるのだろうとドロシーは複雑な心境です。「ドロシー、さっき君が精霊を呼んだ時の驚いたみんなの顔を見た?特にネレウスの表情!本当に面白かったよ。」レイモンドは、その様子が痛快だったと話します。「君が会場を出た後、みんな君の話をしていたよ。それに君の力は僕とは比較にならないほど強かったでしょ。」「…レイモンド。言っておくけど、あれは私がやりたくてやったわけでなくて…。」ドロテアは歩きを止めてレイモンドに話します。イーサンは故意に光の精霊を演出しました。人々が魅了されるほど華やかで劇的に。ドロシーはその演出がレイモンドとカルナンに疑いを生じさせたのではないかと心配しています。有力貴族たちが集まる場で圧倒的な力を示すことで皇太子の座を狙っているのだと誤解されてしまったのではないかと考えたのです。「分かってるよドロシー、君もとても驚いたみたいだね。」レイモンドはいつものように明るく笑い、ドロシーの頭を軽く撫でます。「何も心配する必要はないよ。」彼の瞳はどこまでもまっすぐで純粋でした。「…あなたはもっと心配するべきだわ。」皇太子の座が揺らぐかもしれない状況で、なぜこんなにも普段通りでいられるのかとドロシーは困惑します。「ああ、確かに心配しないといけないね!今だって狼のような奴らが月に駆け寄ろうとしているみたいだ。 社交界には悪い男が多いからちゃんと警戒するんだよ!」暗い表情をしているドロシーを見てレイモンドは話します。「ドロシー、そんなに深刻に考えないで。ただ精霊の力が目覚めただけ。複雑に思わなくていいんだよ。」レイモンドはドロシーに向かって肩をすくめて笑いました。
その時、ドロシーは遠くで待っていたイーサンを発見します。「彼は…」「レイ、少しイーサンと話をしてくるわ。」「……わかったよ、ドロシー。」レイモンドはイーサンを警戒したように一度見つめるとデビュタント会場に戻っていきました。

レイモンドが消えると、イーサンは慎重に彼女に近づきます。「イーサン、私は皇帝になるつもりはないわ。」ドロシーははっきりとイーサンに伝えました。その瞬間、彼の瞳がわずかに揺れます。「皇女様も皇帝になるための正当な資格を備えました。」イーサンは縋るように彼女の手を握ります。彼はドロシーを生涯苦しめたその力をようやく贈ることができました。この力があれば彼女を今まで侮辱してきた者達を見返すことができるのです。今世では彼女が皇帝になったとしても、正当性を唱えて遮る者はいないでしょう。しかし、ドロシーはすでに心を決めたように淡々とした様子で話します。「過去の私の愚行を覚えているのなら分かるはず。私には既に皇帝になる資格なんてない。」たとえ時間ごと消えてしまったとしても、ドロシーには多くの人を苦しめた過去があります。レイモンドを、ジュリアを、テオンを、多くの民を、そしてイーサンまで。それを無かったことにして再び皇位を望むのは許されないことだとドロシーは考えます。

しかしイーサンは何とか彼女を説得しようとしました。「それはたった一度の失敗です。どんな人間でも失敗することはあるでしょう。失敗を糧にしてより良い成功を遂げれば良いのです。今のあなたには成功のための全ての条件が整っています。ただ目的に向かって進むだけで全てを叶えることができます。」「ごめんなさいイーサン。今の私にとって皇位はあまりに重すぎるの。」イーサンの説得も虚しく、ドロシーは依然として首を横に振ります。皇帝になるために歩いていかなければならない道、そして皇帝になった後の重責、それを思い出せば息が詰まるような心地でした。ただ贖罪のためだけではなく、その道を再び歩む覚悟が今のドロシーには無かったのです。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ79 結末まで

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回想が終わり、場面はデビュタント会場に戻ります。
「説明しなさい、ドロシア。」「…私にもよく分かりません。」「分からない?」皇帝が苛ついたように顔を歪めます。「私も知らないうちに突然起きたことでした。」ドロシーはごまかすように答えます。精霊の力などこれまで使えたこともない彼女でしたが、イーサンから与えられた力が皇帝やレイモンドの力よりもはるかに強いということだけは分かります。皇位継承権のない一介の皇女が持つにはあまりに危険な力でした。「再び精霊を呼んでみなさい。」皇帝は鋭敏な目でドロシーを見つめます。今まで一度たりとも向けられたことのない、非常に強い関心でした。 ドロシーは心の中で嘲笑します。(精霊の力があるというだけでこんなにも興味を示すのね。精霊の力以外、私は何ひとつ変わっていないというのに。)皇位への欲を捨てた彼女は堂々と首を振りました。「できません、陛下。」すると皇帝が再び眉間にしわを寄せます。「さっきデビューサークルでやった通りにやってみなさい。神経を集中させるんだ。」

皇帝は直接精霊を呼び出して手本を見せました。(偉大な皇帝陛下が邪魔者の皇女のために親切に精霊を呼んでくださるなんて。本当に想像もできなかったことだわ。)ドロシーは込み上げてくる笑いを必死に抑えます。「陛下、私に精霊の力があることが重要ですか?」ドロシーが尋ねます。「どうせ皇太子はレイモンドで、私の精霊の力は使う機会もないはずです。」たまに年次行事の時に皇族として披露することはできるでしょう。しかし、光の精霊が実質的に使われることはありません。皇帝は冷たい表情で彼女を見ます。「少なくともミリオネアが終わったという侮辱はもう聞くことがないだろう。」「ミリオネアが終わった?」「精霊の加護が消えた権威のない皇室だという声を聞かなくてもいいという意味だ。」精霊を呼び出せないミリオネアは偉大な皇室の崩壊点であり、滅亡の始まりであり、衰退の起源でした。だから皇帝は安堵したのです。自分の子がミリオネアの終末ではないと。愛する妻を犠牲に生まれた子供が終末であるはずがないのだと。「お前もそれは望んでいないはずだ。」皇帝は冷静な目で彼女を見つめます。彼の言葉通り、ドロシーも自分が精霊の加護が消えた最初のミリオネアであることをずっと受け入れられずにいました。しかし、それは否定しようのない事実なのです。悲劇的に彼女で精霊の加護は終わりを迎え、彼女の死後、精霊はイーサン・ブロンテという新しい契約者を見つけました。ドロシーの口から堪えきれない笑いが零れます。皇帝はそのようなドロシーを見て怒りを露わにします。「お前にはこの問題が軽く見えるのか!」「…いいえ全く。」この問題を世界の誰よりも重く背負っているのは紛れもなくドロシーでした。「それを知っていれば精霊の力がどれほど重要なのか分かるだろう。これからレイモンドを通じて精霊の力を扱う方法を学びなさい。」皇帝は答えのないドロシーを見つめます。亡き妻によく似た容姿ですが、彼女が一体何を考えているのか全く読むことができません。「そしてお前の宮殿をレナスコル宮殿に移そう。侍女や護衛騎士の数も増やす。今からは正当なミリオネアとしての分け前を与えなければならない。」「これまでの私は正当ではないミリオネアでしたね。」皇帝は、自分の失言に気づいたのか表情を固めたものの、言葉を訂正することはありませんでした。「陛下の意はよく分かります。」ドロシーは頭を下げるとその場を離れていきました。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ78 結末まで

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「ドロシア!」彼女はすぐに皇帝に呼ばれました。まだデビュタントパーティーは終わっていませんが、人々の関心は全てドロシーに集まっています。皇帝は怒っているような様子でした。「精霊を扱えたのか?」声を荒らげて尋ねます。ドロシーは何も答えず、ポケットの中にある精霊石を握りました。彼女もまだ考えが整理できていなかったのです。「ドロシア・ミリオネア!」考えこんだまま答えないドロシーを皇帝がもう一度呼びます。「…なぜ精霊の力を隠していた?」「隠していたわけではありません。」「それでは今日、突然お前の力が発現したのか?」皇帝の質問に、ドロシーは再び言葉に詰まります。一体何と言うべきだろうかと考えていると、先ほどのイーサンとの会話が頭の中に浮かびます。「私を利用してください。この精霊石をお持ちであれば、私の力を借りることができるでしょう。」契約者はイーサンですが、精霊石は力の媒介になります。イーサンの近く、少なくとも同じ帝都の中にいれば彼女は精霊石を通して彼の力を借りることができます。「もっと早く出せなかった私をお許しください。」イーサンは彼女に謝罪しました。ネレウスの前や伯爵夫人のサロンなど、少しでも早く皇族としての正当性を与えるために、イーサンは幼いドロテアが覚醒した演出をしようかと悩みました。しかし、彼女が覚醒したことが分かったら、皇帝は彼女を帝都に呼び戻し、イーサンはもはや彼女のそばで精霊の力を貸すことができなくなってしまうでしょう。精霊石があっても、遠い地から力を貸すことはできません。そうなれば結局、皇帝は再び力を発現できないドロシーを疑い、彼女は更に苦しい思いを強いられたでしょう。今度の人生では彼女に関する決断をただ一度も間違いたくなかったのです。
緻密な彼は忍耐強く完璧なタイミングを待ちました。皇帝と有力貴族たちが集い、直接目で見てドロシーの力を信じられる場所。それがデビュタントパーティーだったのです。

イーサンはこの力だけがあれば正当な皇帝になれるとドロシーに話します。ドロシーが願えばきっとその通りになるでしょう。ドロシーが皇位継承権を与えられなかった最大の理由は、精霊を召喚できなかったからです。しかし、再び皇位を狙うのが正しいことなのだろうか。自分のものでもない精霊の力で人々を欺くことが?皇帝になるためにはレイモンドと再び対立しなければなりません。彼に刃を向けて、皇太子の座を奪い取らなければならないのです。「……イーサン、もう私にはできないの。」光の精霊の力があっても、再びその道を歩く勇気は今のドロシーにはありませんでした。もうレイモンドに向かって剣を持ちたくなかったのです。

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
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イーサンの回想が終わり、場面は現在のドロシーとイーサンに戻ります。「僕があなたをどれだけ待ったか、あなたは知らないでしょう。」イーサンは切なげに囁きます。ドロシーは口を閉ざしたまま震える瞳で彼を見つめました。イーサンは固まったまま自分だけ見つめるドロシーを見て再び唇を盗みたいと思う衝動を抑えます。誰よりも聡く、そして残酷な人。イーサンがドロシーを愛していることを、彼女が気づいていなかったはずがありません。しかし、ドロシーはテオンを愛し、同時にイーサンとの関係が変わることを恐れていました。そのため、彼女はイーサンの献身に目を背け、彼の想いに気づかないふりをしたのです。あまりにも自然に、彼女自身でさえ気づかないように緻密に回避戦略を準備しました。
“イーサン・ブロンテは貪欲な人間だ。彼が私に仕えるのは地位と権力を得るためだろう”
彼女は卑怯にも愛を権力欲に捉えて受け止めました。それが酷く残酷なことであると本当は知っていたはずです。もしイーサンが本当に権力を欲していたのなら、自分ではなくレイモンドの隣についていたでしょう。純粋で扱いやすいレイモンドなら、気性が荒く気難しい自分のそばに居るよりもずっと簡単に権力を手に入れることができたはずです。しかし、ドロシーはその明白な真実さえ無視したまま、イーサンを強欲な人間として扱いました。貴族たちが企てた反乱の計画を暴露し、泣きながら生きてほしいと哀願するイーサンを見てもなお、彼女は最後まで目を逸らし続けたのです。 

「皇女様が回帰前の記憶を覚えていなかったらよかったのに。」イーサンはルクスの警告言葉の意味を理解しました。ドロシーに回帰前の記憶がある以上、自分の愛が叶うことは決してないのだろうと考えます。彼らはこれまでの人生で過ごした時間を完全に消去することはできませんでした。そうしてイーサンとドロシーは心に罪の烙印が打ち込まれたまま回帰前の傷を呪いのように抱えて再び生まれました。この人生が彼女にとって完全な新しい人生だったらどんなによかったでしょう。もしそうなら、イーサンはまだ白紙の彼女の人生の上に美しいものだけを描くことができたでしょう。そしてドロシーがテオンに惹かれる前に彼女の愛を勝ち取ることもできたかもしれません。思う存分彼女を抱きしめて、愛の言葉を交わして、幸せに生きる未来があったはずです。

彼は静かに彼女の手を握りました。ドロシーの手の中で精霊石が明るく輝きます。彼がドロシーに精霊石を渡すのはこれが二度目でした。イーサンは今回こそは受け取ってほしいと話します。「僕の唯一の皇帝陛下。また高いところに登ってください。」彼女の尊い願いが今度こそは叶いますように。イーサンは胸の中で強く願いました。

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