「暴君様は優しくなりたい」海外原作小説感想ネタバレ㊳結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中！帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？今度の人生の目標は優しく生きること。果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）

原作：Ramguel（람글）　作画：KAKON（카콘）

韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

諦め

回帰前にこの計画が誰からも受け入れてもらえなかった経験から、やはり無理だろうと計画書を捨てようとしますが、ちょうどその時レイモンドが現れました。「ドロシー何してるの？すごく忙しそうだね！」机の上には大量の書類が置かれています。「わぁ！すごい量！僕にも見せて！」「何でもないから…」「こんなに一生懸命頑張ったのに？」レイモンドはいつも以上に瞳を輝かせています。レイモンドが見るドロシーはいつも無表情で本を読むか、ジョイの剣術修行を眺めるか、ポーが焼いたおやつでティータイムを過ごす姿でした。このように自分の意志で積極的に何かに取り組む姿は初めて見たのです。「見てもいい？」そう問いかけるレイモンドの表情はとても慎重でした。ドロシーはため息をついてから頷きます。「支援所設立計画？」「少し考えてみただけよ。全部捨てるわ。」少し考えてみただけと言うにはあまりにも緻密で膨大な計画書でした。「どうして捨てるの？素敵な考えだ！それにこんなに具体的で素晴らしい計画書は見たことがないよ！」レイモンドは上手にまとめられた計画書をめくりながら感心します。かつて皇帝だった彼女には慣れた作業でした。暴君と呼ばれた彼女ですが、ずっと国を放置していたわけではありませんでした。大規模な土水工事、人事任命、財政管理など、やるべき仕事は山のようにありました。良き皇帝になるために邁進していたかつての日々を思い出します。

レイモンドの提案

「本当にすごいよドロシー！この計画が進んだらどうなるか気になるね！」「どうせ不可能だわ。」レイモンドの視線が書類からドロシーに移ります。どこか諦めをにじませた表情でした。「…陛下の許可が必要だから？」レイモンドはドロシーと父の不和を誰よりも知っていました。「僕から話してみようか？」「あなたが？」ドロシーが明るく笑うレイモンドの顔を見上げます。自分には無理でも皇太子であるレイモンドなら可能かもしれない。ドロシーの心が揺れます。「本当にいいの？」「もちろん！ドロシーが僕を抱きしめてくれたらね！」ドロシーはかなり渋りますが、皇帝の許可をもらえたらという条件で快諾します。それを聞いてレイモンドが嬉しそうに笑います。「必ず数日以内に許可をもらってくるよ！」