「暴君様は優しくなりたい」翻訳　原作小説感想＆ネタバレ㊾結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中！帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？今度の人生の目標は優しく生きること。果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）

原作：Ramguel（람글）　作画：KAKON（카콘）

韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

テオンとの現在と過去

休憩を終えて釣りを再開します。
ドロシーは依然として魚を釣ることができません。レイモンドは他の遊びを提案しますが「もう少しだけ残るわ。」とドロシーは答えます。「では私もここに残りましょう。」テオンの言葉にドロシーは驚きます。一方レイモンドはテオンがいるならと安心したようで、ジュリアやジョイたちと森に遊びに行きました。使用人たちの多くはレイモンドたちの方へ行ったので、その場に残ったのはテオンとドロシー、そして護衛として少し離れた場所に控えたステファンのみでした。「あなたも行っていいのよ。」とドロシーは言いますがテオンは「私は湖の方が落ち着けて好きなんです。」と答えます。回帰前にこの場所に連れてきたら喜んでくれたかしら？と一瞬ドロシーは考えますが、それはきっと無理だっただろうと結論づけます。テオンが振り向いてくれなかったのは、彼が望むものを与えられなかったからではなく、単純にドロシーのことが嫌いだったからなのだろうと考えます。ドロシーはポケットの中の軟膏とハンカチを触ります。どちらもテオンから貰ったものであり、返さなければと思いつつも過去の未練が邪魔をして、今までなかなか渡すことができずにいました。

ドロシーの決心

ドロシーは当初の目的通り、この旅行で未練を断ち切って心の整理をしようと思っているようです。落ち着いて客観的に眺めるとジュリアとテオンは本当にお似合いの2人でした。ジュリアのピンク色の髪は自分の髪よりも鮮やかに輝いており、笑い声もとても可愛らしいとドロシーは感じます。陰鬱で嫉妬深い自分とは違い、ジュリアはいつも明るく清廉でした。むしろジュリアが性格の悪い人間だったなら憎むこともできたでしょう。彼女が他の貴族たちと同じように、精霊の力も使えない無能な皇女だと嘲笑するような人間だったらよかったのにとドロシーは感じます。しかし彼女は紛れもなく善人でした。今のドロシーはジュリアの純粋さを羨ましく、そして眩しく感じます。ドロシーはテオンへの未練を捨てる決心ができました。テオンの隣に立つのに相応しいのはジュリアだと認めることができたのです。長い長い片思いでした。