ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ69 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

王国との戦争を終えてすぐの頃、皇帝の訃報が届きました。「皇帝の遺言は何だって?」「皇女様から皇太子殿下を守るようにとのことです。」ドロシーの才能と欲望はレイモンドにとって脅威となるレベルであり、彼では彼女の脅威から逃れるにはあまりに純粋でした。おそらくイーサンがドロシーを皇帝の座に押し上げるために様々な策略を巡らせていたことを、皇帝は気づいていたのかもしれません。イーサンは準備していた運命の日が近づいてきたことを確信しました。

「皇女様。」イーサンは、皇帝の遺言を知って失望しているドロシーに声をかけます。「皇女様は真の皇帝の資質をお持ちです。精霊の力が皇帝を定める時代は幕を閉じなければなりません。」どれほど不公平で旧時代的な慣習なのか。皇族が持つ精霊の力は代を重ねるごとに徐々に弱まっています。どうせいつかは精霊を扱えない者が皇帝になる日が来るでしょう。それならその時代の扉を皇女様が開けばいい。彼女にはその資格がある。イーサンは躊躇するドロシーの手を取って甲に口づけます。「今しかチャンスはありません。どうか皇帝になってください。」

 

イーサンはドロシーと共に軍を率いて、首都ランパスに上がりました。彼の計画通り、 葬儀の途中で無防備だったレイモンド派は突然の反乱に対処できません。「急がなければなりません、陛下。」「でもテオンは…」テオンを心配したドロシーは足を止めます。テオン・フリードの存在がまたもやドロシーが進む偉大な皇帝への道を遮ったことにイーサンは内心激しい怒りを感じます。「心配しないでください陛下。 テオン様は私が安全な場所にお連れしました。 ですから陛下は前を見て進んでください。」

テオンは赤い大理石の柱に縛られたまま、自分の前に立った美しい男を睨みました。「イーサン、お前は何を考えているんだ!」テオンが声を荒げますが、イーサンはいつものように余裕のある笑顔を浮かべていました。「彼女を皇帝にします。」イーサンは混沌に満ちた宮殿の様子を清々しい気持ちで眺めます。各地で立ち上がる灰色の煙は新しい時代を知らせる祝砲のようでした。すべてが彼の計画通りに流れています。残るはレイモンドの首を切るのみ。イーサンは後に “皇女の乱”と呼ばれるこの歴史的事件の中で喜びを感じました。ドロシーの勝利を確信していたからです。 純粋で愚かなレイモンドは妹を絶対に殺せないでしょう。
「なぜ私を○さずに縛っておくんだ?」テオンは立ったまま外を見ているイーサンに尋ねます。テオンはレイモンドの強力な支持者であり、例えドロシーの婚約者であっても、後のことを考えればこの場で○すのが正しいはずでした。イーサンはテオンの質問に顔を歪めます。「僕も一刻も早くあなたに剣を突き立ててやりたいです。」  

イーサンはふとテオンに本音を漏らします。「テオン様まで皇女様を否定するなんてあまりに残酷ではないですか?」彼女は不当に奪われてきた権利を取り戻そうと努力しているだけです。「本来誰よりも優れた能力を持つ方なのに、今になってようやくレイモンド殿下の上に立つことができるのです。」たったひとつの夢さえも愛する男に止められてしまったら、彼女にとってあまり残酷ではないか。イーサンはテオンから目を離してドロシーがいる宮殿を見つめました。今後の新しい時代を祝うように、宮殿の屋根は夕焼けを受けて赤く輝くように輝いていました。

「ドロシアは皇帝になってはならない!」「何故ですか?」エダンの金色の瞳が細くなり、テオンに向かいます。「それは…..」口ごもるテオンにイーサンは微笑みます。「テオン様は秘密が多いのですね。でも知っていますよ、テオン様が生きていくためにレイモンド殿下は必須な存在なんでしょう?」「それをどうやって!」テオンの赤い瞳が震えます。イーサンに秘密を知られていたことに驚いたテオンは、当惑の表情を隠せません。「闇の精霊を抑えるためには光の精霊を扱う者のそばにいなければならないのでしょう?皇女様と婚約したのもそのためではないですか?」 ドロシーを愛していないにもかかわらず、私益のためだけに彼女の想いを利用して夫の座に収まる卑怯な男にイーサンは冷たく尋ねました。テオンはレイモンドのそばに長く滞在する口実のためだけにドロシーとの婚約を受け入れたのです。「あなたは皇女様のそばにいる資格がない。」いくら政略結婚が当然の貴族社会とはいえ、ドロシーをレイモンドの側にいる手段として利用したテオンを、イーサンは許せませんでした。テオンに対して激しい怒りを抱くイーサンでしたが、レイモンド亡き後のテオンには闇の精霊に支配されて命を落とす未来しかないので今は我慢しようと心を落ち着かせます。

感想

イーサンとドロシーが破滅の道に進んでしまっているのが悲しいですね。イーサン視点だと、ドロシーの想いを知っていて利用しているテオンは確かに酷い人物ですが、テオンサイドの視点も気になります。

閲覧ありがとうございました~!またお会いできたら嬉しいです。

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