LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！
「暴君様は優しくなりたい」あらすじ
暴君様は更生中！ 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？ 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）
原作：Ramguel（람글） 作画：KAKON（카콘）
韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어
現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。
以下小説ネタバレ注意
ジュリアが帝都に出入りすることをドロシーが禁止すると、いつも何事にも無関心だったテオンが、荒々しく扉を開けて部屋に入ってきました。ドロシーは彼が自分の部屋に来てくれたことを喜びますが、テオンは声を荒げてドロシーに非難の言葉を浴びせます。イーサンにとっては何より切実な彼女の笑顔を、テオンはいつも容赦なく踏みつけます。イーサンが全てを捧げても向けられることのないドロシーの笑顔を、テオンはゴミのように扱いました。そして再びドロシーの言葉がイーサンの胸をえぐります。「テオン、 あなたは私のものよ！ なぜ他の女に目を向けるの！？」ドロシーはただテオンだけを見つめて叫びました。貴女の後ろにいつも僕がいることを知っていますか？テオンに夢中になる貴女のそばにずっと僕がいたことを。イーサンはその場に立っているだけでも拷問を受けているような気分でした。ドロシーの瞳にイーサンは映りません。イーサンは幽霊のようにただ立ったまま、苦しみで心を削らなければなりませんでした。
一方、ジュリアはテオンのために遠い旅を続けていました。光の精霊石の行方を追ってミリオネアの遠い親戚を訪ねたりもしました。「テオン様の症状のためにジュリアお嬢様がここまでなさる必要はありません。 」「ベン、 じゃあ20年近い付き合いになる友人が死んでしまうかもしれないのに何もせずいろって言うの？」ジュリアが歩みを止めて遅れて続くベンを振り返ります。汚れた服を着た彼女は、とても名家の令嬢とは思えない姿でした。「最後の残りのミラオネアだわ。」
彼女はミリオネアの遠い親戚たちを訪ねていました。「でもお嬢様、帝国がめちゃくちゃなのもテオン様のせいじゃないですか！」「ベン、 口を慎みなさい。」叱責するジュリアの言葉にベンは口を閉じます。「今の皇帝の下では何もできないわ。」「しかし、他の貴族や将軍、 騎士たちの中では現皇帝を支える雰囲気になっているようですよ。」ドロシーは暴君でしたが、帝国の領土を歴史上最も広くした皇帝でもありました。そのため、武力を崇拝する者たちはドロシーを英雄視していたのです。
「そういえばお嬢様、 最近私たち以外にも精霊石とミリオネアを探す人がいるようですよ。」「え？」「以前ミリオネアについて教えてくれた老婆が、数日前にも同じことを聞かれたと言っていました。」ジュリアはそれが良い兆候であるか悪い兆候であるのか分かりませんでした。もしかしたら現皇帝の暴政に耐えられず、 他のミリオネアを訪ねて新しい皇帝にしようとする者たちがいるのかもしれません。しかしそれとは逆に、現皇帝の危険を取り除くために他の親戚を見つけて処理しようとしている可能性もあります。「急ぎましょう。」ジュリアはとても疲れていましたが歩を早めて目的地を目指します。ベンも必死にジュリアの後を追いました。「お嬢様、 家が見えます！」遠く丘の上に古い小屋が立っていました。ジュリアは急いで駆け上がります。不確かではあるものの、一縷の希望が見えて胸がワクワクしました。ノックをしても内側からは何の音も聞こえなかったので、家の中を覗き込み、ドアを慎重に押しました。「待っていましたよ、 ジュリア様。」小屋の中には天使と見間違えるほど美しい男が、窓に入ってきた一筋の日差しを受けて赤い血溜りの上に立っていました。
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