ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ73 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

「イーサン、 素晴らしいわ!」
ジュリアが死んだというニュースを伝えたドロシーは喜んで彼の名前を呼びました。イーサンが犯人だという証拠は何もなかったものの、 彼女はイーサンがしたことであるとを気付いているようでした。イーサンは自分の行動がドロシーを笑顔にしたいう事実に嬉しくなりました。貴女がそのように喜んでくれるなら、どんなに残酷なことだってできるでしょう。「残念です陛下。 僕がしたことだったら陛下の賞賛を受けることができたのに。しかしジュリア様の死に僕は関わっていません。」ドロシーがテオンに対して罪悪感を持たないように、イーサンは彼女に優しい嘘をつきました。彼女は高潔な存在のままでなければなりません。

そして予想通り、テオンはドロシーのもとに駆けつけました。ジュリアの死の知らせを聞いた彼は、これまで以上に怒りに溢れた様子でした。彼は部屋に入るとすぐにドロシアを見て、それからイーサンを見ました。そしてドロシーにとってあまりに残酷な言葉を吐きます。「これだけは覚えていてください。 あなたの欲が私を殺しました。」テオンは賢い者でした。どのような言葉を投げればドロシーの心が崩れるのかよく分かっていたのです。先程まで喜んでいたドロシーはあっという間に青白くなりました。「私がジュリアを○したわけではないわ!」ドロシーはテオンの前に跪きます。「テオン、私の言葉を信じて。 私はジュリアを○すように命じたことはないの! 」皇帝が誰かに対して跪くなんて。自尊心の高い彼女が罪人のようにテオンに縋り付く様子をそのままにすることができず、イーサンは彼女の腕を引っ張ります。「陛下、 起きてください。」イーサンは懇願するように言いましたが、ドロシーの耳にはまったく聞こえないようでした。何故ならテオン・フリードが涙を流していたからです。テオンが来るやいなや、 彼女はイーサンのことをすっかり忘れてしまいました。そして彼がようやく引き出すことのできた笑顔さえも失いました。「泣かないでテオン。どうか…」ドロシーはテオンに泣かないように懇願し、 彼女自身も泣いていました。イーサンは、膝をつけたまま哀願するドロシーを見て言いようのない悔しさを感じます。泣かないように懇願したいのはむしろイーサンの方でした。

「テオン・フリード!」その日、イーサンはテオンのもとを訪ねました。ソファに座っていたテオンは、全てを諦めたような顔で彼を見つめました。「死ぬまでそう長くもない奴が!陛下の心に罪悪感を残すなんて!」イーサンはテオンに怒りを露わにします。テオンが放った言葉はドロシーにとって生涯消えない呪縛になるでしょう。彼女はただでさえ毎日苦しみと戦っているというのに。するとテオンがイーサンの顔見て嘲笑います。「全て君のせいだよ、イーサン。ジュリアの件も君の仕業だろう。」彼はジュリアを○したのがドロシーではなくイーサンであることを知っていました。その瞬間、イーサンは怒りで声を荒げます。「知っていたなら僕を訪ねるべきだろう!なぜ陛下を…!」テオンは怒りで真っ赤になったイーサンを見て楽しそうに笑います。「その方が君はもっと辛いだろう?」たとえ今は衰弱していたとしても、テオンはもともと賢い人間でした。どうすればイーサンを苦しめることができるのか、彼はよく理解していたのです。「君が望むように、闇の精霊に関することはドロシアに明らかにしないつもりだ。……君は私が死んだ後にどんな未来を描いているんだろうな。」テオンは微笑んでエダンに尋ねます。その笑顔がイーサンを不安にしました。もうすぐ死んでいく彼にできることなんて無いはずなのに、何故こんなにも不安なのか。イーサンは本能的に不吉さを感じました。

それからしばらくしたある日のこと、ドロシーの悲鳴が聞こえてイーサンが駆けつけると、そこには首を吊ったテオンと、その前に倒れ込むドロシーがいました。テオンが最期の場所に選んだのはドロシーの寝室でした。ドロシーがどんなに望んでも決してテオンが訪れなかった場所、ドロシーが毎日枕を濡らしてテオンを待ち続けた場所です。テオンはドロシーとイーサンに対する復讐を完璧な形で決行しました。心を失ったような表情をしたドロシーを見て、イーサンは彼が望んだ明るい未来が完全に閉ざされたことを悟ります。

テオンが亡くなって以降、ドロシーは徹底的に壊れていきました。ドロシーが発狂しながら暴れ出す度にイーサンは彼女を落ち着かせます。魂の抜けた表情、剣も握れないほど病的にやせ細った腕、荒れた唇、ボサボサの髪、かつての眩しい彼女の姿は見る影もなくなっていました。イーサンは眠りにつくドロシーのそばで泣き崩れます。どうしてテオン・フリードを愛したのですか?貴女が僕を愛してくれたなら決してこのような状態にはしなかったでしょう。世界の誰からも愛される最高の皇帝になっていたでしょう。何故僕には少しの機会すら与えてくれなかったのですか?貴女は僕の気持ちについてたった一度でも考えてくれたことがありますか?イーサンはドロシーを恨みながら泣きました。

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