LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!
「暴君様は優しくなりたい」あらすじ
暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)
原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)
韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어
現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。
以下小説ネタバレ注意!
ドロシーの切実な問いかけ
叩かれたのはドロシーであるにもかかわらず、皇帝は傷付いたような表情をしています。これまでずっと冷酷なほど無関心だった人間が何故そのような顔をするのかとドロシーは困惑しました。「誘拐されてから皇宮に戻った際、面倒そうに陛下がため息をついたのを私は覚えています。」ドロシーは皇帝の当時の様子を今も鮮明に覚えています。「その後、皇室の体面を気にして誘拐事件自体を無かったことにしましたよね。」「それは…!」皇帝の返答をドロシーはじっと待ちますが、それ以上続きの言葉が紡がれることはありません。「生まれてから一度でもその手で私を抱きしめてくれたことがありますか?」あるはずがありません。誘拐されてやせ細ったボロボロの姿で帰ってきた時でさえ、何の言葉もかけてもらえなかったのです。「ドロシア・ミリオネア!」「その名で呼ぶ必要はありません。私は自分をミリオネアだと思えたことがありませんから。」ミリオネアの名はドロシーにとって呪いのようなものでした。「ですから私をミリオネアの者として扱う必要はありません。公的な行事や儀式に呼ぶ必要もないのです。」ドロシーの声が微かに震えます。それを悟られないように、挨拶をしてその場を後にしました。
ステファンの優しさ
謁見が終わり、ドロシーは誰もいない廊下を歩きます。皇帝に叩かれた頬が酷く痛みます。痛みには強い方だと自負していましたが、瞳からは自然と涙が零れます。その時、廊下の先からステファンが歩いてきました。情けない姿を見られるのが嫌で顔を隠すドロシーを、ステファンは優しく抱きしめます。全身を包み込む暖かい体温を感じて、ドロシーは耐えていたものが溢れ出すように泣き出します。「ここに居たくない…別宮に帰りたい…」叶わない願いだと知りながらも口に出さずにはいられませんでした。ステファンが強くドロシーを抱きしめます。「いっそ消えてしまいたい。自分がなぜ生きているのか分からない。何もかも全部やめてしまいたい。」ステファンは何も言わずに背中を擦りながらただドロシーを抱きしめます。いつもそうであったように、ドロシーが泣き止むまで何も言わずただ傍で彼女を支えるのでした。
感想
皇帝はドロシーの問いかけに結局何も返すことができませんでしたね。これを機に自身の言動を振り返ってほしいものです。
やはりステファンはいい人ですね…!彼が登場すると安心します。ドロシーにとっては彼が父親のような存在なのではないでしょうか。難しいことなのでしょうが、皇帝のことなどは気にせず、彼女を大切に思ってくれる人達のことだけを考えて幸せに暮らしてほしいですね。
お読みくださりありがとうございました!次回の更新でまたお会いしましょう🙏✨