「暴君様は優しくなりたい」海外原作小説感想＆ネタバレ㉟結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中！帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？今度の人生の目標は優しく生きること。果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）

原作：Ramguel（람글）　作画：KAKON（카콘）

韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

クララの心情

まだドロシー仕え始めたばかりの頃、同年代の子どもと比べて過度に成熟していて、他者との間に常に壁を作る彼女のことがとても心配でした。しかし真心を込めて仕えていればいつか心を開いて笑いかけてくれる日がくるだろうと誠意を持って接しました。無礼なことではありますが、母あるいは姉になったような気持ちでした。クララにとってメイドは単なる仕事ではなく人生そのものだったのです。
しかし、自分のためにドロシーがここまでしてくれるとは夢にも思わず、クララはただただ驚きました。どんなに尽くして仕えたといえど所詮は使用人です。貴族の家でもこれほど使用人に気を使ってくれる主人など存在しないでしょう。クララはドロシーを守らなければと常に思っていましたが、今ではむしろ自分は守ってもらっているのだと感じます。

皇女の花輪

帝国の葬儀は遠くに住む参列者を待つために通常1週間かけて行われます。クララは疲労を感じながらも参列者たちを迎えます。参列者たちは総じて入口に置かれた一際美しい花輪を見て足を止めて驚きます。文字が読める者は花輪に書かれた名前を見てより一層驚きました。“ドロシア・ミリオネア”それは紛れもなく帝国の皇女の名でした。「皇室のメイドとして出世したようだ。」「皇女様から直接花輪が贈られるなんて。」「娘が立派に育ってくれて安心でしょう。」参列者たちは口々に話します。

2日目の葬儀

父の棺のそばにいたクララは、外が何やら騒がしいことに気付きます。人も少なく新しい参列者たちが来るには遅い時間だったので不思議に思いながら外に出ます。すると馬車から喪服に身を包んだドロシーやステファン、ジョイとポー、コンベルタ宮の人々が現れます。「皇女様！どうしてここに…！」「こんな時間にごめんなさい。人の多い時間に来たら迷惑になると思って。」涙を流すクララをドロシーはそっと抱きしめます。ドロシーはクララを抱きしめられるほど大きくなりました。クララは今までせき止めていたものが溢れ、ドロシーの胸の中で子供のように泣き出しました。