ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ77 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

イーサンの回想が終わり、場面は現在のドロシーとイーサンに戻ります。「僕があなたをどれだけ待ったか、あなたは知らないでしょう。」イーサンは切なげに囁きます。ドロシーは口を閉ざしたまま震える瞳で彼を見つめました。イーサンは固まったまま自分だけ見つめるドロシーを見て再び唇を盗みたいと思う衝動を抑えます。誰よりも聡く、そして残酷な人。イーサンがドロシーを愛していることを、彼女が気づいていなかったはずがありません。しかし、ドロシーはテオンを愛し、同時にイーサンとの関係が変わることを恐れていました。そのため、彼女はイーサンの献身に目を背け、彼の想いに気づかないふりをしたのです。あまりにも自然に、彼女自身でさえ気づかないように緻密に回避戦略を準備しました。
“イーサン・ブロンテは貪欲な人間だ。彼が私に仕えるのは地位と権力を得るためだろう”
彼女は卑怯にも愛を権力欲に捉えて受け止めました。それが酷く残酷なことであると本当は知っていたはずです。もしイーサンが本当に権力を欲していたのなら、自分ではなくレイモンドの隣についていたでしょう。純粋で扱いやすいレイモンドなら、気性が荒く気難しい自分のそばに居るよりもずっと簡単に権力を手に入れることができたはずです。しかし、ドロシーはその明白な真実さえ無視したまま、イーサンを強欲な人間として扱いました。貴族たちが企てた反乱の計画を暴露し、泣きながら生きてほしいと哀願するイーサンを見てもなお、彼女は最後まで目を逸らし続けたのです。 

「皇女様が回帰前の記憶を覚えていなかったらよかったのに。」イーサンはルクスの警告言葉の意味を理解しました。ドロシーに回帰前の記憶がある以上、自分の愛が叶うことは決してないのだろうと考えます。彼らはこれまでの人生で過ごした時間を完全に消去することはできませんでした。そうしてイーサンとドロシーは心に罪の烙印が打ち込まれたまま回帰前の傷を呪いのように抱えて再び生まれました。この人生が彼女にとって完全な新しい人生だったらどんなによかったでしょう。もしそうなら、イーサンはまだ白紙の彼女の人生の上に美しいものだけを描くことができたでしょう。そしてドロシーがテオンに惹かれる前に彼女の愛を勝ち取ることもできたかもしれません。思う存分彼女を抱きしめて、愛の言葉を交わして、幸せに生きる未来があったはずです。

彼は静かに彼女の手を握りました。ドロシーの手の中で精霊石が明るく輝きます。彼がドロシーに精霊石を渡すのはこれが二度目でした。イーサンは今回こそは受け取ってほしいと話します。「僕の唯一の皇帝陛下。また高いところに登ってください。」彼女の尊い願いが今度こそは叶いますように。イーサンは胸の中で強く願いました。

閲覧ありがとうございました~!またお会いできたら嬉しいです(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)

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