「暴君様は優しくなりたい」あらすじ
暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)
原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)
韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어
現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。
以下小説ネタバレ注意!
崩壊の日
ついにイーサンが指揮した反乱勢力たちが流れ込み、ドロシーを捕え、宮殿に火を放ちました。無慈悲な暴君を捉えた暴徒たちは彼女の服を引き裂き、鞭を打ち、縄で縛って広場に連れていきます。民衆はドロシーに汚物や石を投げ、様々な暴言を浴びせました。自然災害や疫病、イーサンが行った悪事、彼女が全く関与していなかった膨大な不正まで全てが彼女の罪とされました。ドロシーは自身の惨めな人生と数々の過ちを振り返りながら、彼女に押し付けられた罪の全てを受け入れます。
最後の会話
処刑台に上がる時、イーサンがドロシーの前に立ちました。ボロボロの姿になった彼女を前に「私はもうあなたの夫になることを望みません。どうか生きたいと言ってください。」と語りかけます。彼の手には皇室を象徴する精霊の杖が握られていました。答えないドロシーにイーサンは続けます。「生きたいと…ただ一言そう言ってくだされば何とかこの場を収めてあなたを救ってみせましょう。」ようやく口を開いたドロシーは「ごめんなさいイーサン。私は悪です。」と答えます。この場に集まった誰もが勧善懲悪を望んでおり、めちゃくちゃになったこの国には裁かれる悪が必要でした。「あなたは聖君になりなさい。」わざわざこのようなことを言わなくても、いつも万人から愛されるイーサンは立派な君主になるだろうとドロシーは思います。ドロシーの言葉に悔しそうに唇を噛み締めると「何故生きたいと仰ってくださらないのですか?」とイーサンは問います。答えないドロシーをしばらく見つめた彼は、大きな宝石を渡そうとしますがドロシーは断ります。不思議な輝きを放つ見たこともないような宝石でした。「…あなたは本当に残酷な人だ。」呟くイーサンにドロシーは頷きます。「知っています。だから人々は私を暴君と呼ぶのです。」
それが回帰前の2人が交わした最後の会話でした。
幕引き
ドロシーはイーサンを後にして処刑台に上がります。斬首刑ではなく絞首刑がよかったとギロチンの刃を眺めながら思います。しかし罪の多い自分にはテオンと同じ方法で終わる資格すらありません。「願いがあるとすればただ一つ……もっと前に人生を終わらせてしまえばよかった。テオンやジュリア、レイモンドが亡くなる前、自分が愛されない存在だと気づく前、いや…いっそ母が自分を産む前に。そうすれば誰も傷付くことなく生きることができるでしょう。」そんなことを考えながらドロシーは瞳を閉じました。
感想
回帰前のドロシーの人生はあまりに悲惨ですね。最期の瞬間に自分が生まれてきてしまったことを悔やむシーンは本当に読んでいて辛かったです。イーサンが最後ドロシーに手渡した宝石は一体何なのでしょうか?
お読み下さりありがとうございました!次回の更新でまたお会いしましょう!