ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ65 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

ドロシーはイーサンの手を掴むと人混みをかき分けてパーティー会場を抜け出します。騒がしい人々の群れから逃げて静かな部屋にたどり着きます。「さっきの…あなたがやったの?」「精霊の力。皇女様が皇帝になるために足りないものはただそれだけでした。」イーサンはドロシーの問いに否定することなくそう返します。混乱しているドロシーとは対照的にイーサンは落ち着いていました。「一体どうやって…」光の精霊は皇族にのみ扱える力です。それに回帰前にはこのような出来事は起きませんでした。「どうやったかは重要ではありません。重要なのは、この瞬間から誰も皇女様を侮辱することはできなくなったという点です。」衝撃のあまり震えるドロシーを宥めるようにイーサンが彼女の手を優しく握ります。「嬉しくありませんか?」イーサンの問いにドロシーは複雑な思いを抱えます。自分から光の精霊が溢れ出した時は強く喜びを感じました。しかしすぐにその力は自分のものではないことに気が付きました。

「なぜ…あなたがその力を使えるの?」どうして皇室に縁のないイーサンに使えてミリオネアの直系皇族である自分には使えないのか、ドロシーの声が震えます。「これは僕の力ではありません。皇女様のものですよ。」「嘘つかないで!」するとイーサンがドロシーの手に、光を放ちながら美しく輝く宝石を握らせます。「どうか僕を利用してください。皇女様。」

その宝石をドロシーは見たことがありました。回帰前、最期にイーサンがドロシーに手渡そうとしていたものです。そしてそれは古来失われた精霊石でした。回帰前もそして今もその宝石はイーサンの手にありました。ドロシーはふとひとつの可能性に気付きます。「イーサン…もしかして…あなたも回帰してきたの?」「そうです。より正確に言えば、回帰“させた”と言うべきですね。」療養先で出会ってから長い時間をイーサンと過ごしましたが、時々彼が過度に成熟して見える時がありました。子供にしてはあまりにも賢くて狡猾な一面に怖くなる瞬間があったのです。衝撃と緊張でドロシーの心臓の音が早くなります。「どういうこと?一体何故…?」イーサンの目付きは誘惑的で危険に感じられました。「全てあなたのためです。皇女様。」

イーサンの予想外の言葉にドロシーは戸惑います。「…嘘よ。」ドロシーの知るイーサンはいつだって狡猾で計算高い人物でした。ドロシーのためなどという言葉を信用することは到底できません。より熱を帯びたイーサンの瞳がまっすぐにドロシーを捉えます。「まだお気づきになりませんか?その理由を。」「なぜ私にここまで執着しているの?」エピステーメの卒業式でドロシーがそう聞いた時と同じ返答でした。彼女が既に知っている簡単で単純な理由。しかしそれは非常に長い間、彼女が否定し、無視し続けていたものでした。ドロシーの頑固な態度にイーサンの忍耐が先に限界を迎えます。イーサンが付けている百合の香水の香りが強く感じられるほどの距離に彼が近付きました。「まだ知らないフリをなさるおつもりなら今はっきりとお伝えします。」そう言うとイーサンは自分の唇をドロシーの唇に重ねました。突然の大胆な行動にドロシーは固まってしまいます。「あまりに長い間我慢してきました。……愛しています。前の人生から今この瞬間もずっと。」


感想
ついに自分も回帰者であることをイーサンが打ち明けました。そもそも回帰自体、イーサンによって引き起こされたもののようです。イーサンもドロシーと同じように、幼い頃から回帰前の記憶があったのでしょうね。それを隠しながら今まで自分と接してきたイーサンに、ドロシーは恐れを感じているようです。イーサンの想いは果たしてドロシーに通じるのでしょうか。
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