ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ66 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

イーサン・ブロンテ
回帰前の彼はあまりに無知で無力、常に他者からの愛情に飢えた幼年時代を過ごしました。兄のジョナサンに殴られたり大切な物を捨てられたりした時も、いつも人目のない場所で蹲って泣いていました。人の心を掴んで狡猾に生きる方法をもっと早くに会得していれば、彼の人生がここまで悲惨になることはなかったでしょう。しかし、残念ながら彼はあまりに長い間、限りなく純粋で愚かでした。
イーサンは“銀色の天使”として社交界に華々しくデビューするまで徹底的に隠された公爵家の私生児として育ちました。公爵夫妻は衣食住を与えてはくれましたが、ただそれだけでした。使用人たちでさえ彼をいないものとして幽霊のように扱います。ジョナサンに暴力を振るわれていても誰もが見て見ぬふりをしました。そうしてイーサンはどこへもぶつけることのできない悔しさを抱えながら、毎日神を恨む生活を送っていました。孤独と侮蔑に耐える日々を過ごす中で、イーサンは唯一の武器である美しい容姿を利用して、徐々に自分の生きる術を身につけるようになります。
ある日、そんな彼に人生を変える出来事がやってきました。いつものようにジョナサンの召使いとして森の狩りに同行していた日、ジョナサンの乗っていた馬が暴走して、彼が崖から落ちたのです。驚いたイーサンが駆けつけると、崖の中腹あたりで、小さな枝に何とかしがみついているジョナサンが見えました。彼は早く自分を助けろと叫んでいます。イーサンは急いで狩猟用の投げ縄を大きな木に括り付けて、反対側の縄を崖の下のジョナサンに向けて垂らしますが、長さが足りませんでした。「この役たたず!全然届かないじゃないか!お前が直接縄を持って引き上げろ!」ジョナサンのその言葉にイーサンは狼狽えます。それはあまりに危険な行為で、イーサンも彼と一緒に崖の下へ落ちてしまう可能性が高かったからです。非力なイーサンでは彼を引き上げることは困難でした。


どうするべきかと混乱するイーサンでしたが、ふとジョナサンから受けた苦痛に満ちた日々の記憶が頭を駆け巡ります。毎日理由もなく殴られたこと、大切な宝物であったバイオリンを壊されたこと、人前で地面に頭を擦り付けながら馬鹿にされたこと。自分を長い間散々苦しめてきた人間が、自分の選択次第でいなくなるかもしれません。「おいイーサン!聞いてるのか!?卑しい血の入った奴はこんな時でもトロいんだな!」ジョナサンはこんな危機的な状況の中でもイーサンを侮辱していました。「…他の人を呼んできます。」彼を助けるために自分の命を投げ出すことは到底できませんでした。「それじゃあ間に合わない!お前が縄を持て!おい!」ジョナサンの怒号が聞こえましたが、イーサンは森にいる他の貴族や騎士たちを探して走り出します。
この時、イーサンは仄暗い喜びのような充足感を微かに感じてました。初めての感情に困惑するものの、人が苦しむ姿を見て背徳感を感じるというのはこういうことなのかとジョナサンの今までの言動を理解します。

 
近くにいた人々を呼んで崖に戻った時、ジョナサンはまだ生きていました。数人がかりで彼を引っ張り上げようとしますが、助けが来たことに安堵したのか、ロープを掴もうとした瞬間、手を滑らせてジョナサンは崖の下に落ちていきました。悲鳴を上げながら崖下に落下したジョナサンを見て、多くの人々は顔を真っ青にしましたが、ただ1人イーサンだけは歓喜に似た感情が体の底から湧き上がっていました。こうして長男であるジョナサンの死をきっかけに、イーサンは公爵家の後継者として正式に認められました。これは彼の人生において大きな転換期となりました。この出来事のおかけでドロシア・ミリオネアと出会うことができたのです。


感想
ここからの章はイーサン視点の回想がスタートします。ドロシー視点だとイーサンは常に腹黒な性格だったので、彼にも純粋な幼年時代があったことに驚きですね。このような環境では性格が歪んでしまうのも仕方がないことだと思います。ドロシーと出会って彼がどうなるのか気になりますね。
閲覧ありがとうございました!またお会いできたら嬉しいです(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)

OFUSEにて応援メッセージお待ちしておりますhttps://ofuse.me/74f9b36d

更新のお知らせはTwitterにてhttps://twitter.com/yuruyurukansou1?t=MBgMvMcvDrQc_HYtvwKKpw&s=09