ゆるゆる感想記

お酒好きな平凡オタク芸大生。美術館に行ったり御朱印集めをしたりするのが趣味です✨ミニチュア収集やカフェ巡りも大好き!こちらのブログでは海外小説の感想やお酒のレビューなど色々と雑多に書いていきます。OFUSE:https://ofuse.me/74f9b36d Twitter:@yuruyurukansou1

「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ69 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

王国との戦争を終えてすぐの頃、皇帝の訃報が届きました。「皇帝の遺言は何だって?」「皇女様から皇太子殿下を守るようにとのことです。」ドロシーの才能と欲望はレイモンドにとって脅威となるレベルであり、彼では彼女の脅威から逃れるにはあまりに純粋でした。おそらくイーサンがドロシーを皇帝の座に押し上げるために様々な策略を巡らせていたことを、皇帝は気づいていたのかもしれません。イーサンは準備していた運命の日が近づいてきたことを確信しました。

「皇女様。」イーサンは、皇帝の遺言を知って失望しているドロシーに声をかけます。「皇女様は真の皇帝の資質をお持ちです。精霊の力が皇帝を定める時代は幕を閉じなければなりません。」どれほど不公平で旧時代的な慣習なのか。皇族が持つ精霊の力は代を重ねるごとに徐々に弱まっています。どうせいつかは精霊を扱えない者が皇帝になる日が来るでしょう。それならその時代の扉を皇女様が開けばいい。彼女にはその資格がある。イーサンは躊躇するドロシーの手を取って甲に口づけます。「今しかチャンスはありません。どうか皇帝になってください。」

 

イーサンはドロシーと共に軍を率いて、首都ランパスに上がりました。彼の計画通り、 葬儀の途中で無防備だったレイモンド派は突然の反乱に対処できません。「急がなければなりません、陛下。」「でもテオンは…」テオンを心配したドロシーは足を止めます。テオン・フリードの存在がまたもやドロシーが進む偉大な皇帝への道を遮ったことにイーサンは内心激しい怒りを感じます。「心配しないでください陛下。 テオン様は私が安全な場所にお連れしました。 ですから陛下は前を見て進んでください。」

テオンは赤い大理石の柱に縛られたまま、自分の前に立った美しい男を睨みました。「イーサン、お前は何を考えているんだ!」テオンが声を荒げますが、イーサンはいつものように余裕のある笑顔を浮かべていました。「彼女を皇帝にします。」イーサンは混沌に満ちた宮殿の様子を清々しい気持ちで眺めます。各地で立ち上がる灰色の煙は新しい時代を知らせる祝砲のようでした。すべてが彼の計画通りに流れています。残るはレイモンドの首を切るのみ。イーサンは後に “皇女の乱”と呼ばれるこの歴史的事件の中で喜びを感じました。ドロシーの勝利を確信していたからです。 純粋で愚かなレイモンドは妹を絶対に殺せないでしょう。
「なぜ私を○さずに縛っておくんだ?」テオンは立ったまま外を見ているイーサンに尋ねます。テオンはレイモンドの強力な支持者であり、例えドロシーの婚約者であっても、後のことを考えればこの場で○すのが正しいはずでした。イーサンはテオンの質問に顔を歪めます。「僕も一刻も早くあなたに剣を突き立ててやりたいです。」  

イーサンはふとテオンに本音を漏らします。「テオン様まで皇女様を否定するなんてあまりに残酷ではないですか?」彼女は不当に奪われてきた権利を取り戻そうと努力しているだけです。「本来誰よりも優れた能力を持つ方なのに、今になってようやくレイモンド殿下の上に立つことができるのです。」たったひとつの夢さえも愛する男に止められてしまったら、彼女にとってあまり残酷ではないか。イーサンはテオンから目を離してドロシーがいる宮殿を見つめました。今後の新しい時代を祝うように、宮殿の屋根は夕焼けを受けて赤く輝くように輝いていました。

「ドロシアは皇帝になってはならない!」「何故ですか?」エダンの金色の瞳が細くなり、テオンに向かいます。「それは…..」口ごもるテオンにイーサンは微笑みます。「テオン様は秘密が多いのですね。でも知っていますよ、テオン様が生きていくためにレイモンド殿下は必須な存在なんでしょう?」「それをどうやって!」テオンの赤い瞳が震えます。イーサンに秘密を知られていたことに驚いたテオンは、当惑の表情を隠せません。「闇の精霊を抑えるためには光の精霊を扱う者のそばにいなければならないのでしょう?皇女様と婚約したのもそのためではないですか?」 ドロシーを愛していないにもかかわらず、私益のためだけに彼女の想いを利用して夫の座に収まる卑怯な男にイーサンは冷たく尋ねました。テオンはレイモンドのそばに長く滞在する口実のためだけにドロシーとの婚約を受け入れたのです。「あなたは皇女様のそばにいる資格がない。」いくら政略結婚が当然の貴族社会とはいえ、ドロシーをレイモンドの側にいる手段として利用したテオンを、イーサンは許せませんでした。テオンに対して激しい怒りを抱くイーサンでしたが、レイモンド亡き後のテオンには闇の精霊に支配されて命を落とす未来しかないので今は我慢しようと心を落ち着かせます。

感想

イーサンとドロシーが破滅の道に進んでしまっているのが悲しいですね。イーサン視点だと、ドロシーの想いを知っていて利用しているテオンは確かに酷い人物ですが、テオンサイドの視点も気になります。

閲覧ありがとうございました~!またお会いできたら嬉しいです。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ68 結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)

原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)

韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

  

ドロシア・ミリオネアは全てが素晴らしい人物でした。どんな理不尽な障害物も自分の力で取り除き、前だけを向いて歩いている人。非現実的でどこまでも美しく輝く彼女の姿にイーサンは瞬く間に虜になりました。ドロシーの髪の美しいプラチナと瞳の青は彼の好きな色になりました。それまで剣術には全く関心がありませんでしたが、ドロシーの趣味だと聞いてイーサンも真剣に取り組むようになりました。イーサンにとってドロシーは、何一つ欠点のない完璧な人物でした。人々は精霊の力のないドロシーを馬鹿にしていましたが、イーサンにとってはそれすらも彼女を完璧な存在にするための構成要素でした。精霊の力がないにもかかわらず、逆境に負けずあんなにも強く多才だなんて、なんて素晴らしいことでしょう。目が眩むほどに美しい花。抑圧された才能。それによって鋭く成長した棘。イーサンの目にはそれだけが映りました。

彼が彼女を調べたように、ドロシーもまたイーサンのことを調べていました。ある日イーサンはドロシーに呼び出されると「私の下で働きなさい。」と命令されます。イーサンの狡猾さと悪知恵をドロシーは気に入ったのです。彼の意思には興味を示さず一切拒否権を与えることのない口調でしたが、イーサンはその命令に歓喜しました。どんな意図であろうと彼女の側にいられることがとにかく嬉しかったのです。
ドロシーの側で仕える中で、精霊の力がない彼女がどれほど周囲から軽視されているのかを痛感しました。誰よりも皇帝の座に相応しい人なのに、そのようなくだらない理由だけで皇位継承権すら与えられていない現状に強い憤りを感じました。そしていつからか、イーサンはドロシーを皇位に就かせるために様々な策略を巡らせるようになりました。イーサンは自分の全てをかけてドロシーの勢力を伸ばすことに尽力したのです。
「セリティアンに行って働く気はないかい?」レイモンドからの提案を、優しさを装った脅迫だとイーサンは感じました。勢力を集めるドロシーに不安を感じて自分を彼女の側から引き離そうとしているのでしょう。「君はドロシアの側にいるべきではない。彼女にとって君の存在は毒になるだけだ。」ある日テオンからも警告を受けましたが、この言葉はイーサンの怒りに油を注ぎました。テオン・フリード。レイモンドを支持しながら、皇女の婚約者の座に居座る恥知らずで卑劣な男。本来誰よりもドロシーの味方となり支えなければならない立場にいるにもかかわらず、テオンはどこまでもレイモンド側の人間でした。イーサンはドロシーの唯一の弱点に成りうるテオンのことが心の底から嫌いでした。どうすれば彼女をあの目障りな男の呪縛から抜けさせることができるだろうか。イーサンはテオンの弱みを握るために彼のことを徹底的に調べ始めました。そしてようやくドロシーですら知らない彼の致命的な弱みを手に入れることができたのです。

感想
イーサンはドロシーに心酔していたのですね。常に彼女のために尽力していましたが、それが悪い方向にから回って回帰前のような結末になってしまったのでしょうか。彼の献身の本意がドロシーに伝わっていないのが悲しいです。テオンの弱みとは闇の精霊のことだと思いますが、それを利用してイーサンは何をするつもりなのでしょうか?
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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ67 結末まで

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
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以下小説ネタバレ注意

 

イーサンは公爵家の跡取りとして認められた後、少し遅れて社交界にデビューしました。初めて社交界に出た彼は、緊張と恐怖よりも喜びと達成感を強く感じていました。貴族たちは彗星の如く現れたイーサンに興味を示し、彼も周囲からの注目を楽しみました。謙虚な態度と甘く優しい言葉で人々の心を掴むことで、社交界での地位を築いていたのです。気位が高くいつも偉そうにふんぞり返っている貴族たちが自分の言動に一喜一憂するのを見るのは、これまで公爵家で日陰者として生きてきたイーサンにとってこの上ない快感でした。貴族たちで遊ぶのが楽しかったのです。バイオリンが得意だと自慢げに話している貴族がいれば、さりげなくその貴族がいるパーティーに参加して自分の腕前を披露しました。周囲からの称賛と、その者の悔しげに歪む顔を見るのはとても愉快でした。わざと謙虚な態度で自分の能力を卑下すると「こんなに素晴らしい腕前なのになんて謙虚なんだ!」と周囲の人々はより一層イーサンを褒め讃えました。


いつものように令嬢の前でわざとハンカチを落として相手の反応を楽しんでいると、フッと笑う声が聞こえました。声の方を見るとそこには帝国の皇女であるドロシア・ミリオネアが立っていました。「随分と悪趣味だこと。あぁ邪魔をしてごめんなさいね?」そう嘲笑すると彼女はその場を立ち去ります。彼の秘密の趣味が初めて他人にバレた瞬間でした。それと同時にイーサンは悟ります。彼女はきっと自分と同じ種類の人間であることを。ドロシーとイーサンはあまりに似ている点の多い2人でした。優れた才能を持っていながらも、それを家族に認められず孤独に生きてきたこと。そのせいでエピステーメに入ることができなかったものの、自分の能力で権力を広げていること。到底成し得ることのできない夢を抱いていること。驚くほど似た2人の人生。イーサンは現実主義な人間でしたが、この時ばかりは運命の人と呼べる存在が確かに実在していたのだと感動しました。


感想

この頃からドロシーが知る腹黒なイーサンが誕生したのですね。これはなかなかに悪趣味です笑 ただ、生来の性格というわけではなくこれまでの経験の影響で歪んだという点が切ないです。

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「暴君様は優しくなりたい」翻訳 原作小説感想&ネタバレ66 結末まで

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暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
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以下小説ネタバレ注意

イーサン・ブロンテ
回帰前の彼はあまりに無知で無力、常に他者からの愛情に飢えた幼年時代を過ごしました。兄のジョナサンに殴られたり大切な物を捨てられたりした時も、いつも人目のない場所で蹲って泣いていました。人の心を掴んで狡猾に生きる方法をもっと早くに会得していれば、彼の人生がここまで悲惨になることはなかったでしょう。しかし、残念ながら彼はあまりに長い間、限りなく純粋で愚かでした。
イーサンは“銀色の天使”として社交界に華々しくデビューするまで徹底的に隠された公爵家の私生児として育ちました。公爵夫妻は衣食住を与えてはくれましたが、ただそれだけでした。使用人たちでさえ彼をいないものとして幽霊のように扱います。ジョナサンに暴力を振るわれていても誰もが見て見ぬふりをしました。そうしてイーサンはどこへもぶつけることのできない悔しさを抱えながら、毎日神を恨む生活を送っていました。孤独と侮蔑に耐える日々を過ごす中で、イーサンは唯一の武器である美しい容姿を利用して、徐々に自分の生きる術を身につけるようになります。
ある日、そんな彼に人生を変える出来事がやってきました。いつものようにジョナサンの召使いとして森の狩りに同行していた日、ジョナサンの乗っていた馬が暴走して、彼が崖から落ちたのです。驚いたイーサンが駆けつけると、崖の中腹あたりで、小さな枝に何とかしがみついているジョナサンが見えました。彼は早く自分を助けろと叫んでいます。イーサンは急いで狩猟用の投げ縄を大きな木に括り付けて、反対側の縄を崖の下のジョナサンに向けて垂らしますが、長さが足りませんでした。「この役たたず!全然届かないじゃないか!お前が直接縄を持って引き上げろ!」ジョナサンのその言葉にイーサンは狼狽えます。それはあまりに危険な行為で、イーサンも彼と一緒に崖の下へ落ちてしまう可能性が高かったからです。非力なイーサンでは彼を引き上げることは困難でした。


どうするべきかと混乱するイーサンでしたが、ふとジョナサンから受けた苦痛に満ちた日々の記憶が頭を駆け巡ります。毎日理由もなく殴られたこと、大切な宝物であったバイオリンを壊されたこと、人前で地面に頭を擦り付けながら馬鹿にされたこと。自分を長い間散々苦しめてきた人間が、自分の選択次第でいなくなるかもしれません。「おいイーサン!聞いてるのか!?卑しい血の入った奴はこんな時でもトロいんだな!」ジョナサンはこんな危機的な状況の中でもイーサンを侮辱していました。「…他の人を呼んできます。」彼を助けるために自分の命を投げ出すことは到底できませんでした。「それじゃあ間に合わない!お前が縄を持て!おい!」ジョナサンの怒号が聞こえましたが、イーサンは森にいる他の貴族や騎士たちを探して走り出します。
この時、イーサンは仄暗い喜びのような充足感を微かに感じてました。初めての感情に困惑するものの、人が苦しむ姿を見て背徳感を感じるというのはこういうことなのかとジョナサンの今までの言動を理解します。

 
近くにいた人々を呼んで崖に戻った時、ジョナサンはまだ生きていました。数人がかりで彼を引っ張り上げようとしますが、助けが来たことに安堵したのか、ロープを掴もうとした瞬間、手を滑らせてジョナサンは崖の下に落ちていきました。悲鳴を上げながら崖下に落下したジョナサンを見て、多くの人々は顔を真っ青にしましたが、ただ1人イーサンだけは歓喜に似た感情が体の底から湧き上がっていました。こうして長男であるジョナサンの死をきっかけに、イーサンは公爵家の後継者として正式に認められました。これは彼の人生において大きな転換期となりました。この出来事のおかけでドロシア・ミリオネアと出会うことができたのです。


感想
ここからの章はイーサン視点の回想がスタートします。ドロシー視点だとイーサンは常に腹黒な性格だったので、彼にも純粋な幼年時代があったことに驚きですね。このような環境では性格が歪んでしまうのも仕方がないことだと思います。ドロシーと出会って彼がどうなるのか気になりますね。
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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
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韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어

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以下小説ネタバレ注意

ドロシーはイーサンの手を掴むと人混みをかき分けてパーティー会場を抜け出します。騒がしい人々の群れから逃げて静かな部屋にたどり着きます。「さっきの…あなたがやったの?」「精霊の力。皇女様が皇帝になるために足りないものはただそれだけでした。」イーサンはドロシーの問いに否定することなくそう返します。混乱しているドロシーとは対照的にイーサンは落ち着いていました。「一体どうやって…」光の精霊は皇族にのみ扱える力です。それに回帰前にはこのような出来事は起きませんでした。「どうやったかは重要ではありません。重要なのは、この瞬間から誰も皇女様を侮辱することはできなくなったという点です。」衝撃のあまり震えるドロシーを宥めるようにイーサンが彼女の手を優しく握ります。「嬉しくありませんか?」イーサンの問いにドロシーは複雑な思いを抱えます。自分から光の精霊が溢れ出した時は強く喜びを感じました。しかしすぐにその力は自分のものではないことに気が付きました。

「なぜ…あなたがその力を使えるの?」どうして皇室に縁のないイーサンに使えてミリオネアの直系皇族である自分には使えないのか、ドロシーの声が震えます。「これは僕の力ではありません。皇女様のものですよ。」「嘘つかないで!」するとイーサンがドロシーの手に、光を放ちながら美しく輝く宝石を握らせます。「どうか僕を利用してください。皇女様。」

その宝石をドロシーは見たことがありました。回帰前、最期にイーサンがドロシーに手渡そうとしていたものです。そしてそれは古来失われた精霊石でした。回帰前もそして今もその宝石はイーサンの手にありました。ドロシーはふとひとつの可能性に気付きます。「イーサン…もしかして…あなたも回帰してきたの?」「そうです。より正確に言えば、回帰“させた”と言うべきですね。」療養先で出会ってから長い時間をイーサンと過ごしましたが、時々彼が過度に成熟して見える時がありました。子供にしてはあまりにも賢くて狡猾な一面に怖くなる瞬間があったのです。衝撃と緊張でドロシーの心臓の音が早くなります。「どういうこと?一体何故…?」イーサンの目付きは誘惑的で危険に感じられました。「全てあなたのためです。皇女様。」

イーサンの予想外の言葉にドロシーは戸惑います。「…嘘よ。」ドロシーの知るイーサンはいつだって狡猾で計算高い人物でした。ドロシーのためなどという言葉を信用することは到底できません。より熱を帯びたイーサンの瞳がまっすぐにドロシーを捉えます。「まだお気づきになりませんか?その理由を。」「なぜ私にここまで執着しているの?」エピステーメの卒業式でドロシーがそう聞いた時と同じ返答でした。彼女が既に知っている簡単で単純な理由。しかしそれは非常に長い間、彼女が否定し、無視し続けていたものでした。ドロシーの頑固な態度にイーサンの忍耐が先に限界を迎えます。イーサンが付けている百合の香水の香りが強く感じられるほどの距離に彼が近付きました。「まだ知らないフリをなさるおつもりなら今はっきりとお伝えします。」そう言うとイーサンは自分の唇をドロシーの唇に重ねました。突然の大胆な行動にドロシーは固まってしまいます。「あまりに長い間我慢してきました。……愛しています。前の人生から今この瞬間もずっと。」


感想
ついに自分も回帰者であることをイーサンが打ち明けました。そもそも回帰自体、イーサンによって引き起こされたもののようです。イーサンもドロシーと同じように、幼い頃から回帰前の記憶があったのでしょうね。それを隠しながら今まで自分と接してきたイーサンに、ドロシーは恐れを感じているようです。イーサンの想いは果たしてドロシーに通じるのでしょうか。
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ぬいとまったりカフェ巡り⑥

今回はカフェというよりレストランですね笑

近所に長年あるものの行ったことのないレストランがあったのですが、友人からめちゃくちゃ美味しいよ!とおすすめされて興味を引かれました。

ランチはA~Fのメニューがあり、ほとんどがパスタかピザなのですが、がっつり食べたい気分だったのでFのステーキを選びました🥩

ランチにはコーヒーor紅茶or烏龍茶が付いてきます。暑くてサッパリしたものが飲みたかったので烏龍茶を頼みました。

ステーキはライスorパンを選べます。

お肉が柔らかくてとってもジューシー!!!

+300円で頼めるセットデザートも頼みました。

ケーキが2つ楽しめます。

ケーキはA~Cの中から好きなセットを選ぶことができます。私はAのモンブラン&チョコケーキを頼みました🥰

濃厚でとっても美味しいです!

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「闇落ちした奴隷を手懐けました」原作小説 翻訳ネタバレ

LINE漫画で連載中の韓国漫画「闇落ちした奴隷を手懐けました」の原作小説✨

今回は本編のストーリーを大まかに書いていきたいと思います。

以下盛大にネタバレあるので注意!

 

カサディンとアルエンはどうなるの?

最終的に、アルエンとカサディンは結婚して子供にも恵まれます。
ではそこまでのおおまかなストーリーを見ていきましょう!

アルエンの復讐
長年の悩みである心臓病を治せるという希望を与え、最高のタイミングで絶望に叩き落としてやろうと考えたアルエンは、デミアンに心臓病の治療を申し入れます。しかし前世のように1回で完治させることはせず、かなり進行しているので何度も治療が必要だと言って、あくまでカサディンよりも優位な立場を保ちます。
カサディンの願い
カサディンは伯爵家で過ごすうちに、次第にアルエンを愛するようになります。最初は帝国への復讐のためにアルエンを利用しようと考えていたカサディンですが、復讐を諦め、アルエンの幸せのために尽力するようになります。アルエンもそんなカサディンに徐々に惹かれていきます。彼女もいつまでも復讐に囚われるのではなく、カサディンとの未来のために前を向いていきたいと思えるようになります。

しばらくして、カサディンは剣術大会に出場します。その大会の優勝者には皇帝から願いを聞いてもらえる権利が与えられます。帝国一の剣の使い手として名高いデミアンも出場するため、見物している人々は皆デミアンが優勝するだろうと思っていましたが、その予想に反してカサディンは優勝します。カサディンの願いは爵位を得ることと、セルキア伯爵家の代理で出兵することです。皇帝はこれを快く聞き入れます。今までも剣術大会の優勝者に爵位を与えることは何度かありましたが、与えられるのはどれも子爵位か男爵位でした。しかし、カサディンの実力を見抜いた皇帝は彼を皇室側の勢力に取り込みたいと考え、侯爵位を与えます。皇帝は皇室に反抗的なデミアンを敵視しており、その牽制にしたいと考えているようです。初めは成り上がりの貴族だと周りから馬鹿にされていましたが、カサディンは様々な局面で類稀な才能を発揮し、貴族たちからも慕われるようになります。
これは物語終盤の内容なのですが、帝国には貴族会議に出席する全ての貴族達の賛同があれば皇位継承権を得られるという法律があります。本来は暴君の圧政によって国が乱れるといった事態に備えた法律ですが、貴族たちや皇太子の支持のもと、カサディンは皇帝になります。皇太子は自分は皇帝に相応しい人間ではないく、国をまとめる実力のある者がその座に着くべきだと考えていました。皇太子はアルエンのことが好きでしたが、物語中盤以降からはアルエンとカサディンが共に居られるように色々と協力してくれます。


前世のカサディン
前世でのカサディンは祖国を滅ぼされた復讐のために反乱を起こして皇太子を○しました。しかし皇太子はカサディンが帝国に滅ぼされた国の皇太子であったことを知ると、最期に彼に帝国の罪を謝罪して息を引き取ります。帝国への復讐のために、力をつけるまで皇太子の側近として仕えてきたカサディンでしたが、皇太子は善良な人間でした。復讐に溺れて皇太子を○してしまったこと、関係のない多くの人々まで巻き込んでしまったことへの罪の重さに気付きます。あまり翻訳がうまくいかなかったのですが、神の代理人(?)のような存在の老婆が現れて、何かを代償にして過去をやり直すチャンスを与えられます。老婆は過去に戻れば記憶は消えてしまうが、2度目の人生ではお前に救世主が現れるだろうと言います。そうしてカサディンは過去に回帰し、アルエンと出会ったのです。


デミアンの末路
アルエンとカサディンは互いに想いを伝えて結ばれますが、デミアンはアルエンに強く執着するようになります。最初は心臓病の治療のために利用してやろうと考えていましたが、徐々に彼女自身に惹かれていきます。カサディンを排除して何とかアルエンの心を得ようとしますが、アルエンはデミアンをいつも冷たく突き放します。回帰前の記憶があるので当然ですね。カサディンと幸せを掴んだアルエンにとって、デミアンは何の興味もないどうでもいい存在でした。何をしてもアルエンの気を引くことができず、デミアンは酒と薬に溺れて徐々に壊れていきます。そのことに危機感を覚えたデミアンの執事はアルエンの○害を企てます。アルエンがカサディンと離れたタイミングを見計らって彼女を○そうとしますが、テュールが命懸けでアルエンを守ります。遅れてカサディンも現れ、アルエンとテュールは何とか助かります。テュールは瀕死の状態でしたが、アルエンの能力で一命を取り留めます。
その後、カサディンは貴族会議でこれまでデミアンが重ねてきた悪行の数々を明るみにします。デミアンは罪人として爵位を没収され奴隷の身分に落とされることとなりました。これ以上彼に苦しめられる心配はないと安堵するアルエンでしたが、デミアンが脱走したという知らせが届きます。その夜、いなくなったはずのデミアンが彼女の部屋にやってきます。デミアンは涙ながらに彼女への想いを告げます。帝国の外へ逃げれば助かる道もあったはずですが、彼は刑から逃げるためではなく、最後にアルエンに会うために脱走したのでした。

翌日捕縛されたデミアンでしたが、自死を選びます。死んだはずのデミアンが目を覚ますと、そこは神殿のような場所でした。そこには、カサディンを回帰させた神の代理人である老婆が立っていました。多くの罪を重ね、私益のためだけに罪の無い人々を大勢○したデミアンには死すら許されないのだそうです。老婆から、己の罪を悔やみながら永遠にこの神殿で労役をするようにと伝えられます。デミアンは唐突に回帰前の記憶を取り戻します。
回帰前のデミアン
回帰前のデミアンはアルエンに対してかなり歪んだ愛情を抱いていました。当初は治癒力に興味を引かれ、手元に置いていただけの存在でしたが、健気に彼だけを愛し続けるアルエンに次第に惹かれていきます。しかし、常に自分の利益だけを考えて生きてきたデミアンにとって、人を愛するなど経験のないことであり、忌むべき邪魔な感情でした。自身に芽生えた感情を否定するように、デミアンはより一層アルエンに酷く接するようになります。どんなに酷い扱いを受けてもデミアンを求め続けるアルエンを見て、デミアンは薄暗い喜びを感じていました。ある日、皇宮で開かれたパーティーで、皇太子の側近であるカサディンがアルエンを見つめているのに気付きます。カサディン側の回帰前の回想で明かされますが、この時のカサディンは今にも消えてしまいそうなほど心が疲れきった様子のアルエンを見て心配していたようです。その視線を不快に感じたデミアンは一層アルエンへの束縛が強くなります。また、アルエンを嫉妬させるために家に愛人を呼びます。しかし、彼の予想とは裏腹に、愛人の件をきっかけにしてデミアンに対するアルエンの愛情は冷えきっていきました。ついに婚約破棄を告げたアルエンに対して怒りを抑えきれず、剣で刺してしまいます。その後デミアン貴族会議でカサディンによって罪を暴かれ、処刑されます。炎に包まれながらも考えるのはアルエンのことでしたが、デミアンは最期まで彼女への愛を認めませんでした。
回帰前の記憶が戻り、自身の行いを激しく悔やむデミアンでしたが、もうどうすることもできず、終わることのない絶望の中で生きていくのでした。

デミアンの愛人 リリアン
回帰前はデミアンの愛人であったリリアンでしたが、回帰後はカサディンに擦り寄ります。どうやら最も権力を持った男が欲しいようですね。アルエンを陥れてカサディンを手に入れようとしますが、カサディンからは全く相手にされません。デミアンと協力してアルエンとカサディンの仲を邪魔しようとしますが、結局企みは失敗し、酒と薬に溺れて壊れたデミアンによって○されます。
回帰前も、デミアンにとってリリアンはアルエンを嫉妬させるためだけの道具だったので、アルエン亡き後は屋敷を追い出されたようですね。

テュールはどうなる?
テュールはアルエンのメイドであるシャシャと結婚します。2人の間にできた子供は、アルエンとカサディンの子供と同年代のため、仲良く遊んでいる様子が外伝で書かれています。こちらもちゃんと幸せになれて良かった…!

時系列バラバラで分かりづらい文章になってしまいすみません💦閲覧ありがとうございました~!

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