「暴君様は優しくなりたい」原作小説ネタバレ㉕結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！

「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中！帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？今度の人生の目標は優しく生きること。果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）

原作：Ramguel（람글）　作画：KAKON（카콘）

韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意！

ドロシーからの手紙

皇帝から下された突然の帰還命令でドロシーが急遽首都へ戻り、慌ただしくなった別宮にイーサンが訪ねてきました。ドロシーから託された手紙を届けに来たようです。手紙には別宮の使用人たち一人一人への感謝が綴られています。また、ジョイとポーもドロシーの住む宮殿で暮らせるように手配する旨が書かれていました。捨てられてしまったかもしれないと落ち込んでいたジョイ達は大喜びです。公爵邸に帰る馬車に乗り込むイーサンにジョイ達は手紙を届けに来てくれたお礼を言います。イーサンのことは嫌っているようですが、お礼はしっかり伝えるべきだと判断したようです。イーサンは冷たく「君たちは本当に幸運だ。皇女様を失望させるなよ。」とだけ返答して去っていきました。

エピステーメ編入試験の結果

ドロシーが受けた編入試験の結果が皇帝の元へ届きました。結果はなんと0点。筆記試験では、当てはめる公式は完璧なのに答えのみ間違えていたり、文章の読解力や構成力は素晴らしいのにエピステーメの組織体制を過度に批判していたりと、わざと0点を取ったことは明らかです。馬術の実技試験ではこれ以上無いほどの技量と速度で駆け抜けたにもかかわらずゴール手前で止まり、弓術の試験ではスコア圏外の一箇所に向かって正確に全ての矢を当て続けました。それを聞いた皇帝はドロシーを呼び出します。

皇帝の激怒

怒りを露わにする皇帝を前にしても、こうなることを予測していたようにドロシーは落ち着いています。「私は最善を尽くしました。」「最善を尽くしただと！？0点など前代未聞だ！」激怒した皇帝は答案用紙を投げ付けます。「ご不満ですか？エピステーメ史上無い新しい記録を立てたのに。」激しく声を荒らげる皇帝とは対照的にドロシーは依然として冷静です。「皇室の威信を傷付ける真似はするなと言ったはずだ。」「私は試験に向けて最善の努力をしました。努力の方向が陛下の望むものとは違ったようですね。」ドロシーはぐちゃぐちゃになって足元に落ちた答案用紙を見つめます。ドロシーはこの答案が“自分らしい”と考えます。努力した。しかし最善を尽くした選択は全て誤りだった。皇族が試験で0点を取るという前代未聞の事件はエピステーメの歴史に大きく残るでしょう。長い国の歴史に悪名を轟かせた暴君のように。皇帝は無礼で反抗的なドロシーに「お前の前にいるのはこの国の皇帝であり父親だ。」と言い放ちます。その言葉を聞いて、それまで感情の読み取れない表情をしていたドロシーの顔が悲しげに歪みます。「父…父ですって…？」思わず口から零れ出たようにドロシーは小さく呟きました。「陛下は私の父親であることを望んだことが一度でもありますか？」