「暴君様は優しくなりたい」原作小説ネタバレ㊱結末まで

LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います！

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「暴君様は優しくなりたい」あらすじ

暴君様は更生中！帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか？今度の人生の目標は優しく生きること。果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる！
（LINEマンガより引用）

原作：Ramguel（람글）　作画：KAKON（카콘）

韓国語題名：폭군님은 착하게 살고 싶어

現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。

以下小説ネタバレ注意

クララの家庭事情

ドロシーたちは家の中に入ってクララと会話をしています。参列者への対応をたった1人でこなして少しやつれた様子のクララに、他に家族はいないのかとドロシーは慎重に尋ねます。そこで初めてクララには足の不自由な兄がいることを知りました。体が不自由な家族を養うためにクララは働いていたのです。皇宮で働く使用人の給金は決して少なくありませんが、高額な治療費などで生活は常にギリギリでした。ドロシーは、いつも明るいクララがそのような事情を抱えていたことを知りショックを受けます。自分の家族が嫌いなドロシーは、人の家族のことを聞くのも好きではありませんでした。しかし、クララの事情を知っていればもっと早くに対処できたはずなのにと自分の無関心さを後悔します。

クララは自分の家に帰るのがあまり好きではありませんでした。皇宮での仕事を終えて家に帰った後、2人を介護しながら汚れた部屋を掃除して家族の食事の準備をして洗濯をします。クララは家での生活が辛く、現実逃避のためにメイドの仕事を増やすこともありました。2人のためにもっとお金が必要だったこともあり、仕方のないことではありますが、クララはもっと父のそばにいてあげればよかったと涙を流します。ステファンはそんなクララの背中を慰めるように優しく叩きます。十分よく頑張ったと言われているようでした。
罪悪感で自分は悪い娘だと自己嫌悪を感じるクララに「あなたはとてもいい人よ。お父様にとってもいい娘だったはずだわ。」とドロシーが声をかけます。ドロシーの言葉にクララは胸が熱くなりました。

クララの兄

ドロシー達が話していると奥の部屋の扉が開きます。床を這うようにしてクララの兄が出てきました。ステファンが彼を支えて椅子に座らせます。「お兄様ご挨拶して、皇女殿下よ。」家に訪れた参列者がまさか皇女だとは思わず驚愕したようで挨拶のために再び床に伏せようとします。止めるドロシーの言葉を聞いて、兄のアントンは席に座り直します。「妹をこんなに気にかけてくださりありがとうございます。皇女様のお話はいつも伺っております。とても優しく聡明で美しい完璧なお方だと。」「そんなことはないけど…」ドロシーはアントンの言葉に少し恥ずかしそうに笑います。その後ドロシーはクララがいかに優れたメイドなのかをアントンに話します。「私にとってクララはとても大切な人よ。家族だと思っているわ。」アントンは普段知ることのできない外での妹の様子を聞いてとても嬉しそうでした。「クララのおかげで私はここまでよくなることができました。クララは本当に我々の誇りです。」クララは気恥ずかしくなり、お茶とお菓子を用意してくると言って席を立ちました。