「暴君様は優しくなりたい」原作小説ネタバレ㊲ 結末まで
LINE漫画で配信中の「暴君様は優しくなりたい」の先のストーリーが気になり、韓国の原作小説を読み始めました。
当サイトでは、現在LINE漫画で公開されている話以降の内容と感想を結末まで少しづつ書いていこうと思います!
「暴君様は優しくなりたい」あらすじ
暴君様は更生中! 帝国ウベラの暴君だったドロシア・ミリオネア。 目の前のものを全て排除し、奪い、貪欲に食べ尽くす「悪」だった彼女はついに愛する人に恨まれ、処刑されてしまう。 けれど…目を覚ましてみると、幼少期に戻っていた⁉︎ もしかしてこれは、悪と後悔に染まった人生を逆転させるチャンスか? 今度の人生の目標は優しく生きること。 果たしてドロシアは、暴君だった過去を清算し、新たな人生で優しく生きることはできるのか…⁉︎ 暴君様の人生を懸けた、更生が始まる!
(LINEマンガより引用)
原作:Ramguel(람글) 作画:KAKON(카콘)
韓国語題名:폭군님은 착하게 살고 싶어
現在LINE漫画で公開されている話以降の内容を書いていきます。
以下小説ネタバレ注意
アントンの苦悩
クララが席を外した後もドロシーとアントンはクララの話を続けます。緊張も少しほぐれた頃「クララは本当に立派な子ですが、私の存在が彼女の大きな鎖になります。」とアントンの口からつい不安が零れます。彼は知っていました。自分のせいでクララに大きな負担を強いていることを。適齢期が過ぎたクララがまだ結婚できていないのも自分のせいでした。「クララは昔から明るくて優しい子で男たちからも人気がありました。しかし家の事情を知るとみんな逃げていきます。厄介な荷物を抱えたくないのは当然ですから。」アントンの声に悲壮感が漂います。「少なくとも自分が生きていける分のお金は自分で稼げたらいいのに。」彼は自分で作った縫い物を売ろうとしたこともありましたが、人々は彼を嫌煙して商品には目もくれませんでした。「クララがいてくれなければ、私はとっくに死んでいたでしょう。」アントンの顔が悲しげに歪みます。ドロシーは彼との会話によって、身体に障害のある人々とその家族に強いられた現状が想像より遥かに過酷であることを知りました。
ドロシーの計画
クララの家からコンベルタ宮に帰ってきたドロシーは机の前でペンを動かします。彼女が書いているのは障害者のための支援所設立計画でした。ドロシーはアントンとの会話を思い出します。彼らが差別的な扱いを受けることがないように、まずは仕事を提供するべきだと考えます。また、貧しくても治療を受けられる制度も必要です。支援制度を作るためには実際に当事者の意見を取り入れることも重要です。ドロシーは計画を進めると共に、直接人を送って実態の調査にも乗り出しました。こうした支援は回帰前も立案していたので計画書の作成自体はスムーズに進みます。しかし頭に浮かんだひとつの懸念点にペンが止まります。それは新しい制度を導入するためには皇帝の許諾が必須であることです。
ドロシーは回帰前の経験から、この案を提案した時の人々の反応を知っています。「無謀ですね。他に資金を使うべき対象がたくさんあるでしょう。」障害者支援は大多数の人にとっては無関係で興味のない案でした。それよりも優秀な芸術家や学者、大きな商会に投資する方が優先順位が高いのです。彼らへの投資はリターンも大きく、皇室の大きな後ろ盾となり、名誉を高めてくれることも期待できます。社会的に弱い立場の人々を助けても利はなく、そうした制度を皇帝が許してくれるはずもありません。ドロシーは計画書を握りしめたまま苦悩するのでした。
感想
帝国ではまだ支援制度が確立していないのですね。裕福な大国であるにもかかわらず、そうした制度が整っていないとは皇帝の能力に疑念を感じてしまいます。
しかし現状では皇帝を納得させなければ支援制度を導入することはできません。この局面をドロシーはどのように乗り越えていくのでしょうか。
お読みくださりありがとうございました!またお会いできたら嬉しいです(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)
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