ゆるゆる感想記

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「皇后の座を捨てます」原作小説 翻訳ネタバレ

LINE漫画で連載中の「皇后の座を捨てます」の原作小説✨

外伝の方はまだ読めていないのですが、今回は本編のネタバレ&感想を大まかに書いていきたいと思います。

以下盛大にネタバレあるので注意!

  

補佐官に任命されたリオネルはアデルの手足となって様々な面で手助けをしてくれます。皇帝は徐々にアデルに関心を示すようになり、身の程をわきまえずに皇后を挑発し続けるディアンへの関心は少しづつ薄れます。ディアンは妊娠しますが、皇帝はずっと避妊薬を飲んでいたので彼女の妊娠に疑問を感じている様子。また、皇帝は前皇后の子として育てられたものの実の母親はメイドであったため、血統の問題にはかなり敏感です。元平民であるディアンとの子供を皇室の籍に入れることは避けたいと考えています。

国の各地にスラムが点在しており、平民たちの生活が劣悪であることを知ったアデルは、衛生環境などのインフラを整える政策を進めます。愛は無くても国を支える皇帝と皇后としての関係を築きたいと思っているアデルは、皇帝の協力を得て政策を進めたいと進言するものの、皇帝はそれを拒否します。(アデルはリオネルの力を借りて政策を進めていましたが、2人が親しくしていることを皇帝は気に食わなかったため。)前皇后は自分には一切の関心を示さない一方、同じ年頃で文武共に優秀なリオネルのことはとても可愛がっていました。そのため、皇帝はリオネルに大して今でも強い劣等感と嫌悪を感じているようです。

気に入らない侍女を監禁して暴力を振るうなど、ディアンの悪行を知った皇帝はますます彼女への愛が薄れていきます。妊娠したにもかかわらず関心を示さない皇帝の反応に焦りを感じ、ディアンは兄のレノックスに皇后の暗〇を依頼します。そして皇后暗○を企むレノックスにデスポーネ公爵が協力します。(デスポーネ公爵は平民であったディランとレノックスを養子にした人物。)
魔物討伐の遠征中、レノックスはアデルに体を動かせなくなる魔法をかけ、その間に刺客に襲わせる計画を立てましたが、アデルは魔法を自力で打ち破ります。その後刺客に襲われるものの、リオネルと共に撃退するのでした。刺客は歯に仕込んだ毒で自○してしまったため首謀者を聞き出すことはできなかったが、おそらくレノックスの仕業であると推測します。遠征中、非常に強力な魔物の群れと遭遇しますが、アデルが単身で討伐しますが、力を使いすぎた反動で血を吐いて倒れてしまいます。危険を顧みず勇敢に魔物と戦うアデルの姿を見て、その場に居合わせた魔術師や騎士たちはアデルに心酔するようになります。一方、戦いで弱った今こそ好機と考えたレノックスは再び刺客を送ります。その刺客は毒の扱いに長けており、外傷なくターゲットを○すことができるため、討伐の怪我による死だと見せかけることができるだろうとレノックスは考えます。しかし予めその事態を予測していたリオネルによって刺客は倒されます。 

首都に帰ると多くの国民たちがアデルと討伐隊の帰還を盛大に祝います。アデルの華々しい活躍に関する噂は首都にも広まっていました。今回の討伐遠征で大きな功績を上げたアデルは多くの貴族たちの賛同のもと、議会への出席権を得ます。皇帝はアデルに出席権を与えたくはありませんでしたが、貴族たちの意見を無視すれば反発が怒るので渋々出席を許可します。皇帝はアデルに執着するようになっており、アデルを困らせて自分しか頼れない状況を作ったり、何度も強引に迫ったりします。そんな皇帝に、身勝手な方法を取るのではなく、共に国を支える配偶者として尊重してほしい、そうすれば今よりは良い関係を築けるようになるだろうとアデルは伝えます。

リオネルは兄から爵位を譲り受けて公爵になり、議会でも強い発言権を持ちました。皇帝はアデルを手に入れたいと躍起になる一方で、国民の支持を集めて権力をつける彼女のことを警戒します。皇帝は牽制の意味を込めて宴会のパートナーにディアンを連れて出席することを決めます。皇帝の意思を知ったアデルは、リオネルにパートナーになってほしいと頼みます。この時点で既にリオネルはアデルに恋愛感情を持っているようです。

皇室から予算が出ないため、アデルは私財で貧困層の救済政策を進めます。これまで皇室が目を背け続けてきた問題の解決に取り組む皇后の姿に、国民からの支持はより一層強まります。
一方、ディアンは皇帝からの寵愛が無くなったことの不安とストレスでかつての美しさを失いつつあります。皇帝はディアンへの愛は既に冷めていましたが、お腹に子供がいる以上追い出すわけにもいかず、ディアンを目障りだと感じています。宴会当日、皇帝とディアン、アデルとリオネルという組み合わせで入場します。アデルとリオネルの品格と威厳を兼ね備えた美しさに会場の皆が注目します。リオネルの隣で微笑むアデルを見て、皇帝は強い不快感を抱きます。デスポーネ公爵派の貴族たちは子を身ごもったディアンへの賛辞を送り、アデルを侮辱する言葉を口にします。しかし数々の功績を持つアデルを支持する貴族は多く、たくさんの貴族たちがアデルに好意的に話しかけます。
しばらくしてアデルは少し疲れたので休憩したいとテラスに出ます。人前では気丈に振舞っていましたが、長いこと気を張りすぎていたせいで、1人になった瞬間涙が溢れだします。誰にも弱みを見せることができないまま一人で不安を抱えていたのです。そんな様子に気付いていたリオネルはアデルを隠すようにして慰めます。 

宴会の最中、皇帝はデスポーネ公爵にアデルから皇后の地位を奪うつもりだと話します。皇帝との初夜を拒んだということを理由に婚姻義務不履行の緊急裁判を開くようです。離婚はしないものの、アデルから皇后としての権限を奪うことが目的でした。皇后を罪に問う裁判を開くため宴会は中断すると突如宣言され、その場にいた貴族たちは驚きます。しかしアデルはいつものように冷静で、「心配しないで」とリオネルに伝えると裁判官の後について歩いていきます。一方リオネルは冷静なアデルとは対照的に、皇后に一体どんな罪を着せるつもりなのかと不安と動揺でいっぱいです。「貴族たちを集めてください」リオネルは兄にそう告げると宴会場を去っていきました。

「数々の政策を施行して国の繁栄のためにこれほど尽くしてこられた皇后陛下を罪人のように扱うなんて!」とグランド公爵は非難します(漫画版では2~3話、9話に出てきた女性で、皇帝の姉です。)が裁判官は「それは皇帝陛下の仕事だ!皇后が首を突っ込むことではない!」と叫びます。裁判官たちは皆皇帝の回し者のようで、アデルのことを口々に批判します。しかしアデルは一切取り乱すことなく落ち着いた様子で皇帝との初夜を拒否したことを認め、早く判決を述べるようにと伝えます。「当然廃位だ!」皇后が自ら罪状を認めたことに歓喜したデスポーネ公爵は身を乗り出して叫びます。一方皇帝は「過ちを認めて皇后としての責務を果たすのであれば肩書きだけは残してもいい」とアデルに話します。しかしアデルはクスクスと笑うと「お断りします」とキッパリ答えます。「裁判長、何をしてるの?判決が決まったなら閉廷して。」皇帝は予想外の展開に動揺し、何とか事態を収拾しようとしますが、もはやどうすることもできませんでした。アデルはこの時を待っていたかのように潔く皇后の座を手放したのです。

一方、ヴァルドロ公爵家ではリオネルとその兄が集めた貴族たちが話し合っていました。リオネルは、皇帝が自身の権威を高めるために魔物が出没するゲートをあえて放置していることと、アデルが国民の安全のためにゲートを破壊するべきだと進言していたが、皇帝とデスポーネ公爵派の貴族たちは聞き入れなかったことを証拠とともに明かします。その話を聞いて、集まった貴族たちは皇帝とデスポーネ公爵派に対する怒りに震えます。しばらくの沈黙の後、リオネルは口を開きます。「現在、皇位継承順位1位はグランド公爵ですよね。」前後の文脈のない一言でしたが、その場にいる誰もがその言葉の真意を読み取り、息を飲みます。それは明らかに皇帝への反逆を意味していました。

一方、本当にアデルを廃位させるつもりのなかった皇帝は焦っていました。アデルの祖国であるゴットローブに絶対に廃位の知らせが届かないようにと命じます。
裁判後、アデルは皇后としての全ての権限を剥奪されましたが、元々他国の皇族ということもあり、貴賓という扱いで皇后宮での生活が続いていました。しかし、がらんとした皇后宮の様子にギグス夫人はどうしてこんなことにと泣き崩れます。グランド公爵も「どうして罪状を認めてしまわれたのですか?いくらでも裁判を長引かせることはできたのに…」と悔しげに話します。そんなグランド公爵にアデルはある書類を差し出します。そこには皇帝とデスポーネ公爵が重ねた数々の悪行とその証拠が仔細に記してありました。祖国に帰る前に、わずかな間でも皇后だった者の責任としてこれらを告発するというアデルの言葉に、アデルの国に対する献身を知り、グランド公爵は涙を流すのでした。

アデルのもとに突然皇帝がやってきました。ギグス夫人は「廃位なされた以上、アデライト様は陛下の妻ではなくゴットローブの皇女です!礼節をお守りください!」と皇帝の前に立ち塞がりますが、彼女を押しのけてアデルのいる部屋へと立ち入ります。離婚が成立した現在、アデルは他国の貴賓という扱いです。あまりに横暴な対応にアデルも顔を顰めます。自分から裁判を起こしたにもかかわらず、皇帝は自分の隣にいてほしいと涙を流しながら懇願します。愛していると口にする皇帝に対し、そんな利己的な感情は愛ではないと冷たく突き放します。

皇帝とデスポーネ公爵への非難は国中に広まり、平民貴族問わず革命への動きが生まれていました。
一方、皇帝の子を身ごもったと思っていたディアンでしたが、それは想像妊娠であり実際には子供がいなかったことが発覚します。悲しみにくれるディアンはそのことを皇帝に報告しに行きますが、皇帝はどうでもよさそうな態度で、むしろディアンが妊娠していなかったことに安堵している様子でした。ディアンは皇帝が自分と共に悲しんでくれなかったことに絶望します。また、皇帝は避妊薬を常用しておりディアンとの間に子供を授かるつもりは全くなかったことを知り、怒りに震えます。「本当に憎むべきは皇后ではなかったわ」ディアンは皇帝のことを心から愛していましたが、皇帝にとって自分は所詮ただの都合のいい愛人だったことに気付き、復讐を決意します。
数日後、皇后を失い酒に溺れる皇帝のもとへと近付くと酒杯に毒を盛ります。それを飲んだ皇帝は、ディアンが自分に毒を飲ませたことに驚き、声も出せないままうずくまったまま苦しみます。そんな皇帝にディアンは微笑みます。「なぜ皇后があなたを愛さないのか分かりますか?あなたが自分のことしか考えていない利己的な人間だからです。聡明な皇后はあなたの隣にいても未来はないと早くから気付いていたのでしょう。私ももう少し賢い女だったなら決してあなたを愛することはなかったのに…」ディアンは皇帝を看取ると皇族が崩御した際に使う鐘を鳴らし、自分も同じ毒を飲んで自害します。

革命の準備を進めていた貴族たちはこのタイミングで皇帝が崩御したことに驚きます。その後グランド公爵が皇位を継ぎ、デスポーネ公爵の罪を暴きます。
アデルはリオネルと結婚します。今まで人形のように生きていた娘の生き生きとした様子を見て、厳しいアデルの母も2人の結婚を認めます。アデルとリオネルはたくさんの祝福の中で盛大な結婚式を挙げました。 

感想

翻訳がうまくいかなかったりでかなり省略している部分もありますが、本編のおおまかな内容は以上です。皇帝とディアンの最期はかなり意外でしたね。常に国のためを思い行動し、徐々に国民の支持を集めて平民からも貴族からも慕われるアデルはとてもかっこよかったです。外伝もまた今度読みたいと思います。
閲覧ありがとうございました~!またお会いできたら嬉しいです(♡ᴗ͈ˬᴗ͈)

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